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木が命について教えてくれた話

こんにちは。
ハナです。

先日、木の声を聴きました。

え?木の声を聴くって?
と思われたあなたもいらっしゃることでしょう。

そんなわけで、少し概要を説明してから、
本題の木が「命について教えてくれた話」を書きたいと思います。



「木の声を聴く」とは?

ここでは、私が体験した木の声を聴くワークの概要をかんたんに説明しますね。

ひとりでもできますし、
誰かと同時にスタートしてもおもしろいです。

①森などで、自分がピンときた木を一本見つけます。

②その声に15分くらい耳を傾けてみます。

③もし誰かとやっていたら、感じたことをシェアしてみてください。

聴こうとしても、なにも聴こえないかもしれない。
それでも大丈夫。

安心したとか、なにもわからなかったとか、
人の感想を聞くのもおもしろいです。

まずは、じっと、五感を使って聴こうとしてみるような試みです。

今回は、私が2024年より参加しているフィールドワーク・プログラムの
「山里ひとなる塾」での体験からです。

  ※山里ひとなる塾についてはこちら ↓


命はつながっている

今回は、ちいさな杉の木の声に耳を傾けました。

私がはじめに気になったのは、葉の形です。

葉の部分がどうしてこの形になっていったのか。
トゲトゲしていて、さわるとやわらかい。
明るい緑色。

(カバー写真は大人の杉の木ですが、もう少し葉がやわらかいイメージでした。)

そんなふうに触っていたら、実感としてですが、
具体的な言葉として伝えてくれたように感じました。

杉の木から、命についていろんな角度から教えてもらったのです。

人はさまざまなものに名前をつけて、分類し、
名前がわかれば、そのものをわかった気になってしまうことも多い。

でも、名前がわかるだけで、私(杉)の実際や事実をわかるということはあるのでしょうか。
人はたくさんのものごとを考える頭を持っています。
考えることは得意です。

しかし、一瞬一瞬をどれくらい密度をもって生きられていますか。
ただこの瞬間を「生き切る」ことの積み重ねで、
この葉のように、それそのものの形に磨かれていくのです。

このように、伝えてくれました。

一部と全体

そのちいさな杉の木のとなりに、
さらに一回りか二回りちいさな杉の木がありました。

語りは続きます。

その木はとてもちいさい。
ちいさいということは、ときどき劣っているように勘違いされることもありますね。

「大きい」「小さい」「多い」「少ない」「きれい」「汚い」など、
判断をしているのは脳内の話です。

本当はどんな世界に生きているのでしょうか。
実際のそのものは、どんなものなのでしょうか。
それを、見ようとしていますか。

私(杉)は、この森や森から広がる土地の一部です。
一部でもありますが、同時に全体でもあります。

一本の木は森でもあり、森は一本の木でもあります。

命はこのようにつながっている。
わからなくなったら、近くにいる私たちに何度でも耳を傾けたらいいのです。


命のつながりのイメージ。

(場所は異なり、写真は愛知県豊田市の三河湖にて。)


すべてに役割がある

実は、杉の木の下の方の葉は枯れていたのです。

周りを見渡しても、枯れて倒れそうな木もいくつか。

これも、例えば、「枯れているから」や「若いから」良い・悪いということではないそうです。

枯れていても、朽ちていても、若くても、ちいさくても、
それぞれに役割がある。

そうやってそれぞれの役割が全うされていて、
全体としての命があるのかもしれません。

まとめ

今回は、木が命について教えてくれた話について書きました。

きっと、どこか覚悟の決まらない私に対して、
喝を入れるように、伝えてくれたことかもしれません。

ちょっと話はそれるかもしれませんが、
昔の日本人は草木動物とコミュニケーションがとれたみたいですね。

そんなふうに人間に限らず、自然の声を聴き、
そこから大切なことを学び取っていけたらいいなと思いました。

では、またお会いできることを楽しみにしております。



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