モヤつくなら、それは違う
様々な商社でお勤め後、現在ブライダルジュエリーの会社で
働かれている、だいぶ歳上の方との出会いがありまして
仕事柄ラリックやドーム、カルティエなどの有名どころから
マリー・アントワネットが愛した、メレリオ・ディ・メレー
といった、かなりマニアックなメゾンにまで造詣が深く
ヨーロッパなどへも足繁く通われていたそうで、
芸術や宝飾に関するお話がとても楽しくて
度重なるデートのお誘いを
お受けしようかな…?と思い始めたころ、
ティファニーのオープンハートは好きかと尋ねられました
きっとここでわたしが好きだと答えれば、
恐らく手元で持て余しているネックレスを
プレゼントするつもりだろうと容易に想像がついたので
オープンハートであれば
フープタイプのピアスが好きだとお答えし、
暗にネックレスならいらないとお伝えしたかったのですが伝わらず
「ネックレスはどうですか?」と聞いてこられたので、
とてもガッカリしたのでした
いまどきJKでも喜ぶかわからないようなシルバーのネックレスを
これまでの会話の中で感じているであろう、
決して地味ではないアラフィフの女に
プレゼントしようとする鈍さは、
わたしという人間をまるで見ていない証拠であり
離婚の理由を尋ねた際の返答に感じた、ある種のモヤつきが
はっきとした輪郭を伴って姿を現した瞬間でした
また別の日には、
ダイヤモンドについて話が盛り上がった流れで
銀座で宝飾店巡りをしましょう!と誘われて、
石に詳しい方と各メゾンを冷やかすなんて楽しそう!
と、かなり気持ちが前向きに傾いたのに
銀座も素敵ですが、御徒町も宝飾品の問屋が
たくさんあってとても楽しいですよ!と、話が一転
いったいどこの誰が
まだ好きになってもいない64歳のおじさんと一緒に
問屋の宝石を見なければならないのか…
そもそも、ジュエリー好きな母の影響もあって
子どものころから様々な宝石に触れて育ったので
キラキラしたものが大好きだとお話ししたばかり
メゾンの話で明らかにテンションが上がった女が
問屋の宝石に興味があるわけないし、
つい先ほどあれだけ盛り上がった話は一体何だったのか…?
興味を持った女性との初めてのデートですら
相手の要望を満たせない独りよがりな男性は
一事が万事、この調子なので
おつき合いしても何もおもしろいことはありません
ちなみにこの方は何度も「ダメな部分があれば直すので
何でも言ってください」と言われていましたが
人生経験を積みに積んだ年齢で過去を活かそうとせず
自らの欠点すら相手任せにしている点も非常に残念です
結婚も出産も離婚もしたわたしは、もはや恋愛に焦りもなく
手のかかるパッとしない男とつき合うぐらいなら
自由気ままにひとりで生きるほうがずっといい
波乱万丈な人生はもうお腹いっぱいなので、
残りの人生は穏やかに、楽しいだけで過ごしたいのです
読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートで日常をブラッシュアップし、感じたことや気づいたことを記事に還元させています。わたしの綴る言葉がどなたかに届いて、何かしらのお役に立てられることがとても嬉しくてシアワセです❤︎いつも応援してくださり、ありがとうございます!