後悔の海に溺れた日。
同級生の引退公演を見に行きました。
知らない人に説明すると、私は元演劇部部長です。それなりに評判も良くて、県大会には毎年行けるようなそんな演劇部の。
ただ、私は去年部活を辞めました。ちょうど引退公演の前に身を引く形で部長の座を譲りました。
理由は様々です。ただ私は「全てがなかったから」だと思っています。
全てが私の苦しみの源になってしまっていた。
先輩も同級生も後輩も先生も環境も自分も何もかも。何か一つでも希望があれば、私は部活を辞める、いや精神を病んで病院に通うまでになることはなかったんだと思います。
そして今日。素晴らしい出来の劇だった。
受付の手伝いをしていましたが、全体の3割くらいの人達が涙を流しながら出てくる。そして私が演劇部を辞めたことを知らない子達が
「お疲れ様!凄い良かったよ!泣いちゃった!」
と、私にお礼を言ってくる。私は愛想笑いでありがとうと一言感謝を告げる。
後輩達も泣いていた。
____あぁ、私は演劇部で何か一つでも成し遂げたんだろうか。
あの時辞めずに続けていたら、私はこの場でこの涙を正直に受け止めていたのだろうか。
舞台の上で、カーテンコールを唱えていたのだろうか。
今まで100万回は後悔してきた。その度に自分を納得させてその場をしのいだ。そして今日、ついに100万1回目の後悔がまた私を襲った。
この独白は「納得」のためのステップ。
100万1回目を早く終わらせるため。
私と同時期に部活を辞めた1人の友人が、
「辞めなければ良かった」
泣きながらそう言った瞬間に、様々な事情で部活を辞めざるを得なかった友人達がみんな泣いた。
「本当はずっと一緒に居たかった」
みんな演劇部が嫌いになったわけじゃなかった。
少なからず後悔を感じながら部活を辞めたんだと思って、心が軽くなった。私だけじゃなかった。
後悔なんてしても仕方ないだろう。
いくら願ったって過去には戻らないんだし、多分過去に戻っても同じ未来にしかならないんじゃないかな。
でもやっぱり、みんなが羨ましかった。
沢山の人に拍手を貰って、褒められて、やり切ってたみんなが。
私は報われずに部活を辞めてしまったから。
部活の思い出は苦しいままで上書きされない。
あーあ。なんて生きずらい世界だこと。
私に優しくなれ。世界。
帰りのバスの中、フジファブリックのエイプリルを聞いた。
「何かを始めるのには 何かを捨てなきゃな
割り切れない事ばかりです 僕らは今を必死にもがいて」
曲が終わるまでの間、私は色々考えた。
部活を辞めていなかったら、恐らく私は空気階段の単独は見に行けていなかった。
単独に行けていなかったら、あのnoteは生まれなかった。
つまり、皆さんに会えなかった。
今ある繋がりを大切にしながら、精一杯生きてやろう。
私は皆さんとの出会いに、誇りを持って生きていきよう。
____ありがとうございました。まぁつまりそういうことです。
個人的な話ですみません。空気階段目的でお読みくださった方は少し物足りなかったかも。
あのnoteではどうして不登校になったのかという理由は書いていなかったと思いますが、まぁおおまかこんな感じです。もっと理由はありますが、部活のせいで心がズタズタでした。
もし部活で苦しい思いをしている人がいたら、逃げてください。「逃げられないんだよ!」思いますよね。私も思っていました。でもそれは8割妄想です。苦労は美談じゃないです。心は1度傷つくと戻りません。
それに部長の私が辞めても、部活は回ったし私が作る以上に素晴らしい作品をつくりあげたんですもん。逃げていい。苦しみからは。私のようにならないでください。
さて、長々と書いてまいりました。そろそろ終わりましょうか。
ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。