hanaike図鑑 #3 スターチス
スターチス をご存知ですか。
カサカサとした質感の花に、さっぱりとした葉のスプレータイプ。
最近では、手に取ることのできる色数も増えてきました。
とはいえ、スターチスがどんな花かと聞かれると、つい「仏花に入っている紫色の花」と答えてしまう自分がいたりして、ジレンマに陥ってしまったりします。
こちらの紫、おなじみの色ですが、実は珍しい品種。答えは後半で!
リモニューム?スターチス?どちらも正解。
花に詳しい方は 「スターチス」?
リモニュームじゃないの?と思われるかもしれません。
植物学上、スターチスとリモニュームは同じもので、かつて「イソマツ科スターチス属」に分類されていたものが、今では「イソマツ科リモニューム属」とされています。
スターチスの方がなじみある方も多いのでは、と思いますので今回は スターチス の呼び名で紹介を進めていきます。
スターチスの基本知識はこちらで紹介されています。
スターチス(リモニューム)の中でも「仏花に入っている」イメージのある咲き方の品種は「シュニアタ」のタイプです。
花の色のように見えますが、紫そのほかのカラフルな部分はガクにあたります。
ガクの中から、白や黄色などの小さな花がさりげなく咲きます。
ドライフラワーのザ・定番。
スターチスがドライに向いているといわれているのは、このガクの部分が退色せずに、綺麗に残るため。
もともと水分が少なめなので、乾燥させやすいのもポイントです。
野生種は砂漠や荒れ地に自生しているということなので、水分量が少なくても生育できるようなつくりになっているのかもしれませんね。
冒頭で触れたように、スターチスのバリエーションは、園芸種を含めると約150品種が存在しています。
今回はその一部を写真とともにお届けします。
紫だけじゃない!まずは3種
マーキュリーホワイト
アプリビューティー
パッシュレッド
希少種とニュアンスカラー
マーブルグリーン
アイスブルー
ビンテージアッシュ
こちらも珍しい!八重咲きの「ロマネスク」シリーズ
ロマネスクローズピンク
ロマネスクローズバイオレット
私もはじめて見る品種が多く、思わず目移りしてしまいました。
虹色のグラデーションを、生花~ドライで長い期間楽しめるスターチス。
ぜひ夏場のインテリアフラワーとして取り入れてみてください。