hanaike図鑑 #4 ケイトウ
テーマに沿って、とある花についてご紹介する「hanaike図鑑」
今回は和風のイメージが強い花?ケイトウについてお話します。
ケイトウってどんな花?
ケイトウはヒユ科の植物です。
漢字で書くと「鶏頭」、ずばり鶏のトサカに由来しています。
ちなみに英語では「Celosia」と書き、燃える炎をイメージさせるからでしょう、ギリシア語の「燃焼」という単語からきています。
品種、色、フォルムは様々で、花穂の形状によって4つ~5つのタイプに分けられるようです。
ウモウケイトウ(ヤリケイトウ)系
クルメケイトウ系
トサカケイトウ系
ノゲイトウ系
分類の説明について、詳しくはこちらをご覧ください。
ケイトウの種類いろいろ
オレンジの、細く垂れ下がっている花は「ヒモゲイトウ」またの名を「アマランサス」といいます。
こちらは「アマランサス属」、これまでの種類は「セロシア属」ということで、分類は異なりますがケイトウの一種です。
アマランサスの語源もギリシア語で「(花が)しおれることがない」だそう。
アマランサスの種や葉は食用にもされています。
注目の石化ケイトウ
ケイトウのベルベットのような質感を存分に楽しめる、石化ケイトウ。
石化とは、帯化(たいか)、綴化(てっか)とも呼ばれ、植物の生長が帯状になった状態のことをいいます。
通常のトサカケイトウよりも、シックで落ち着いた雰囲気をまとっています。
立派なものは、手のひらサイズくらい大きなものも。
ニュアンスカラーが美しく、色合いの異なる数本をまとめて飾ることもおすすめです。
さらに注目したいのは、こちらの「染め」ケイトウ。
ピンクからパープルのグラデーション、ターコイズブルーなどの色味が圧倒的な個性を放っています。
染めの花は好みが分かれるところですが、個人的には好きなものが多く、月刊フローリストの染めの花特集を読んでからは特に注目しています!
ケイトウを選ぶときと、飾るとき
フラワーショップでケイトウの切り花を購入するときに、気をつけたいのが「カビ」。
フサフサ毛羽だっているので、水分がたまりやすく、蒸れてカビが生えてしまっているものは要注意。
ほんの少しのカビであれば、私はむしって飾ってしまいますが、黒ずみがないほうがやっぱり美しいですよね。
また、ケイトウの葉は、水がさがり、黄色く変色しやすいもの。
最低限の葉だけ残して、大きすぎたり、小さすぎたりでバランスの良くない葉はスッキリ取り除いてあげると見た目ももちも良くなります。
ケイトウの花言葉のひとつには「おしゃれ」というのがあります。
お気に入りの1本を飾って、おしゃれなインテリアを楽しんでみてください。