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“カラスハウス”のお引っ越し⁉️

テルボーのスマホに、友だちのアキチ・コゴロー氏から、連絡がありました。
アキチ・コゴロー氏は、“お天気屋”の取引先、
“ニホンミツバチグループ”の女王秘書です。

「じつは、おとなりに勝手に越してきた、ハシブトさんのことで、ご相談が」
「ハシブトさん???」
テルボーが、首をかしげながら、以前に紹介した、コンクリート・タウンビル屋上にある、ミツバチグループの仕事場兼住まいに行ってみると、なんということでしょう!となりに、針がねハンガーで作った、ハシブトガラスの新婚さんの愛の巣ができテルではありませんか!

人間の皆さんが、ベランダや庭に干した洗濯物から、ちゃっかりいただいた針がねハンガーで、作ったようです。
「都会的で、じょうぶな鉄筋(テッキン)の巣」
とハシブト夫婦は大満足のようす。

ですが、テルボーのスマホのテレビ電話に現れた女王さまは、はげしい怒りのお顔です。
「カアーカアー、バタバタうるさいし、ジャマなのよ。私たちの土地に、ゴミを持ってこないでっていうの。ホント、迷惑だこと」
エサも、人間の皆さんのゴミ捨て場からちゃっかり、いただいちゃってるみたいです。

アキチ・コゴロー氏は、どこかでもらってきた、光るCD💿で、カラス夫婦を追い払おうとしていますが、効きめはないようです。
テルボーも、引っ越すように、説得しますが、
ハシブト夫婦は、屋上針がね鉄筋ハウスが、すごく気に入っテルようです。

そのとき、テルボーは、この季節、自分の家の庭の、あるお花のことを思い出して、すぐに、
スマホで父さんに連絡しました。
そうして、ハシブトガラス夫婦に、
「鉄筋も良いけど、やっぱり、木のぬくもりがいいよね!」
と、あつ〜く木の家の良さをアピールします。

テルボーの熱心さに、心を動かされた、ハシブト夫婦。折よく、春から夏にかけては、カラスは出産や子育ての季節。
ついに、説得されて、新婚のあいだだけでも、と、テルボーの家の庭の、藤だなを父さんが改装してくれた、新居へ引っ越してきました。
母さんも、ナッツたっぷりのウェディング・ケーキでお祝いします。

もう、すでに、たまごもうまれて、幸せそう!
テルボー、ちょっぴり、ウラヤマシイ?
(なぜか、花よめのブーケを持っテル…)

と、ここで、テルボーからひとこと。
「洗濯物を外に干すときは、気をつけて‼︎
食べものは、なるべく捨てないように、残さず食べテルよね!」
5月10日〜5月16日は、愛鳥週間。
だけど、テルボーは、空を飛ぶなかまとして、
鳥の気持ちにいつも、よりそっていたいと思うのでした。
#絵本

自然と歴史の勉強につかわせていただきます。決して、飲み代宴会代にはいたしません byお天気屋