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テルボー“オコジョ”に直撃インタビュー❗️

「テルボー君。“オコジョ”の取材たのむよ」
と、シャチョーにたのまれたテルボー。

「オコジョ???エーッ、おこっテル女の人
ですかあー」
「そうじゃなくて、高山に住む、野生動物だよ。キミ、前に冬山に取材に行ったことがあるだろう?たのむヨ」
たしかに、テルボーは、アイスモンスター=樹氷の精の取材に行ったことがあったのですが。

そして、ウダツ山より高い白山(ハクサン)の
高さ800メートルより上、キタカゼ・キッドの案内で、白い雪の穴の中で真白いオコジョを
発見することができました。

「オコジョさん、はじめまして。自然サービス
妖精会社“お天気屋”のテルボーです」
「どうも、はじめまして」
「少し、お話きかせてください」
「妖精さんだったらいいですよ」
「調べたのですが、オコジョさんは、ほかに
“ヤマイタチ”とか“クダギツネ”とか呼ばれていますネ」
「さあ、どうでしょう。人間のコトバはわかりませんから」
「そうですか。オコジョさんは5、6年しか生きられないって、ホントですか?」
「さあ、あまり考えたことないので。毎日、山で楽しく暮らすだけで」
「オコジョさんは、トリやネズミやモグラ、虫なんかも食べるそうですが」
「まあ、生きものは何か食べないと生きられませんから」
「オコジョさん、背が30センチくらいで、とってもカワイイですネ。毛が、冬は白くて夏は茶色なんですネ」
「ハイ」
「人間の皆さんに“ペットになって!”と言われませんか?」
「ペットって何ですか?人間とオコジョはいっしょに暮らすことはできません。そう、人間の皆さんに伝えてください。それじゃ、さようなら、テルボーさん……」
と言うと、オコジョは雪山に消えたのでした。

「オコジョさーん。お話、ありがとうございましたー。お元気でー」
テルボーは、風と雪の中で、そのすがたを、
しばらく、見送っていたのでした。



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