ウルトラマンティガ6話視聴感想

ウルトラマンティガ6話視聴。

人間の暴挙が直接の原因となって起こった「コンタクト」。ゾッとするホラーとも感じました。



ホリイ隊員の恩師が乗った探査船が消息を絶ちます。奇妙な雲が高度を下げていることから、空に住むグリッターという未確認金属生物ではないか、と調査する矢先でした。

その雲はダイゴの乗った戦闘機も取り込み、地球へ墜落。中からは何とも表現しがたい怪獣が出現しました。

ニュージェネでは度々登場しているせいか、見覚えがありました。それにあの独特の鳴き声……耳に残って離れません。絶妙なる不協和音。


ホリイ隊員は暴れる怪獣に向かって翻訳機越しに話しかけます。この場面、ニュージェネ世代なら定番ともいえる「共存を望む」場面なんですが、GUTSの隊長副隊長各隊員の反応から見て一般的ではない行動なのかもな、と。うーん、この「人間至上主義」的な考えが根底にありそうな世界観……モヤる。個人的感想です。


怪獣は名乗ったホリイ隊員に「ガゾート」と名乗ってくれます。はい、存じておりますとも。

コミュニケーションは取れました。後は説得、と思ったとき、衝撃の言葉がガゾートから発せられます。

「ともだちは ガゾートの ごちそう!」

無邪気な子どもの声。ゾッとしました。

仲間同士で共食いしながら生きているグリッターにとって、ホリイ隊員が言った「同じ地球の仲間同士だ!」という台詞は「ここにもともだち(ごちそう)があるよ」という意味に。

対話が成り立たなかったわけではありません。むしろ、成り立ってしまったからこそ「常識」や「文化」とも言えるものの違いのせいで逆効果になったのです。

聴こえていたのは子どもの声。ガゾートはその精神や理性が人間でいう子ども程度にしかないのかもしれません。

ガゾートにとって、ともだちは一緒に遊ぶものです。巨大に変容してしまったガゾートには、GUTSの攻撃くらいが「遊び」として成立していたとすれば。「遊んでくれてる!この小さい動くものってごちそうなんだ!」と思ってもおかしくないのかもしれません。なんせ、翻訳機で聞き取れた最初の台詞「美味しそう!」ですから。


共存したくても出来ない存在、って怖いね。

多様化の時代、こういう存在についても考えて行かなきゃいけんのだろうな……



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