アンコンシャスバイアス
オレオレ詐欺にはかからないと思っている人でもかかってしまう詐欺と同様、アンコンシャスバイアスも「自分は多様性を認めるタイプ」だと思っていても発生してしまうものです。
私はアンコンシャスバイアスの専門化ではありませんが、組織検討の際にアンコンシャスバイアスが発生すると、もったいないと感じることがありました。
今回は、その共有です。
組織検討事例
インプット情報
これだけの情報ではちょっと難しいですね。でもこの程度の内容だからこそその人の考え方の癖が出やすいと思いました。
自分の知っている「〇〇さん」
一般的には、記載されているメンバーの特徴から、自分の知っている「〇〇さん」を思い浮かべるのではないでしょうか。
そしてこんなラベリングをした人もいるのではないかと思います。
Aさん(59歳、男性)
そろそろ体力的に心配、残業には気を配らないと…
ベテランだから部門方針を出したら役割は自分で考えてくれるだろう。
Bさん(36歳、女性)
あまり仕事を一生懸命やるという気持ちは無さそう
女性でご家庭もあるので、大事な仕事を任せることは避けたい
当然、情報が少ないので仕方ない面もあります。が、迷いなく上記のような見解が出されるとしたら思い込みを疑った方がいいですね。
「〇〇さん」と同一人物などいない
なぜなら、Aさん、Bさんは、あなたの知っている〇〇さんではなく別人です。年齢や性別で無意識に分類してませんか?
Aさんは、
毎日ランニングをしていて非常に健康的な生活をしている。年齢以上に健康で体力を維持している。
働けるうちは残業をたくさんしたいと思っている。
しかし、最近の会社の動向には不満があり、定年を待たずに転職をしようかと検討を始めている。
Bさん
私には昇給につながるような仕事が任されないし、仕事が楽しくないと感じている。
実際問題として、家事との両立もあり長時間労働はできないし、きっと今後もそういうチャンスはないのだろうと諦めている。
つまり
リーダーとして組織運営をするのであれば、自分の思い込みを常に疑う習慣が必要だということです。
まずは平等に仕事の割り振りを考える
個人の力量、状況に合わせて最適化する
単独で決めない
日常のこと、将来のことを日頃から話すような機会を作る
上記のようなことに気を付けると、しなくていい余計な配慮がなくなり、組織全体の活性化が進むのではないかと思います。
私も管理者の一人です。
働く人がイキイキと活躍できる現場になるよう奮闘中です!