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【取材後記】キャディさんに「事業に資する」PRの在り方を伺いました。

みなさま、こんにちは!SELECK編集長のやまもと(@hanahanayaman)です。秋から冬の空気に変わってきた今日この頃。

最近Twitterを見ていると、アドベントカレンダーの話が流れてきて、もう年末なんだなーと思いました。1年あっという間ですね。ちなみにアドベントカレンダーは取材ネタの宝庫だと思ってまして、毎年そこから取材につながるケースが数件あります。今年も掘り出しもの見つけたい🎁

さて!今日の新着記事は、久しぶりに「PR」がテーマです。

取材させていただいたのは、製造業のDXを進めるキャディさん。1年半ぶりくらいの取材です。

いま大注目のスタートアップの1社ですが、思い返すと、前回取材させていただいた頃は露出を始めたばかりで、今ほどの知名度はありませんでした。その急成長の背景にあるのが、今回取材したPR(Public Relations)です。

そもそもPRとはなにか、スタートアップのPRはどんな役割を担うべきなのか、どのような目標を立ててどんな活動をしているのか…etc. めちゃくちゃ勉強になりましたし、個人的にもすごく刺さりました。

PRを担当されている方はもちろん、スタートアップの経営者にもぜひ読んでいただきたい記事。また他の職種の方にも、PRの威力が伝わる内容になってるんじゃないかなと思います!

では早速、取材の背景からお伝えさせていただきます。

1. 取材の背景

キャディさんには良きタイミングでもう一度取材したいな〜と思っていて、以前からお世話になっている広報の浅野さんにご相談したのがきっかけ。

ざっくばらんに社内の取り組みを色々お伺いしながら、取材の可能性を探っていたのですが、これは浅野さん自身の取り組みが素晴らしいのでは…!と感じたんですね。

なぜかというと、そもそもPRとはなにか」「なんのためにPRをしているのか」という本質をついた活動だなと思ったからです。

そのときに思い出したのが、以前取材したこの記事。

よく「PR=パブリシティの獲得」だと思われがちですが、本来は「すべてのステークホルダーとの関係づくり」であって、その相手はメディアだけではありません。

また、認知の獲得がゴールではなく、あくまで事業を成長させるためにPRがあります。けれど、その実践はなかなか難しいのではないでしょうか。

そんな中で、事業のフェーズによって移りゆく経営課題を解決するために、その時々でリレーションを強化すべき相手を見極め、PRの役割を変えていくというキャディさんの実践がものすごく参考になるなと。

これはぜひPRを担う方々(特にスタートアップで働く方々)に伝えたい!と思い、取材させていただくことになりました。

2. 「事業に資するPR」を実行するためのKPI設計

記事本編では、各事業フェーズにおいてどのような経営課題が発生し、それに対してどのような役割を担ってきたのかを書いていますが、このnoteでは「KPI設計のポイント」に絞ってお伝えしようかなと思います。

まず全体像としてわかりやすいので、浅野さん作成の図を拝借。

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「認知獲得→採用強化→パートナーのロイヤリティ向上」という経営課題の変遷に対して、それぞれコーポレート/サービス広報、人事/採用広報、コミュニティマネージャーという役割を担われてきています。

その目標設計において、浅野さんは以下の3点を意識しているそうです。

1. 経営課題を解決するために、いま最も強化すべきリレーションを定義する
2. 白黒はっきりつくKPIを設定する
3. KPIを定点観測して、アクションと数値の相関性をみる

まず1点目に大事なのが、目標のフォーカス。これはキャディさんがOKRを運用されていることにも関係しますが、解くべき経営課題に応じて、すべてのステークホルダー(顧客、パートナー企業、メディア、候補者、従業員etc…)の中でもいま最も強化すべきリレーションを特定するということ。

それが定まったら、次に成果指標を設定します。そこで2点目に大事になるのが、「白黒はっきりつく」KPIになっているか

大前提として、PRの活動は成果がでるまでに時間がかかることが多く、すべてを定量で測ることは難しいです。でもだからこそ、目標に対してどれほどの進捗があったのか、振り返りのできる指標を置くことが大事ということ。

また取材する中で感じたのは、事業に資するという目的を考えると最終的には売上などが指標になるわけですが、アクションから遠すぎる指標を置くのもあまり意味がないなと。もちろん前提として目的意識は大事ですが、短期で改善サイクルを回していくためには、自らのアクションの成果を測れる指標を置くことが大事なんだなとお話をお伺いして思いました。

さいごの3点目はこれに通ずるのですが、KPIを定点観測しながら、アクションと数値の相関をみるということ。たとえばリリースを出した日と問い合わせ数の相関をみたりして、根拠をもって経営とコミュニケーションを重ねていたそうです。

本編の記事では、こうした目標を達成するために具体的にどう行動して、どんな成果が得られたのかを書いていますので、ぜひご覧ください!

記事はこちら👉 今、どのリレーションを強化すべきか? 経営課題を解決し、事業に資するPRの役割

3. さいごに

記事にするとわりとさらっと見えてしまうのですが、PRって本当に地道な活動の積み重ねなんだなと思いました。2年でやったとは思えない活動量。そしてやりきる力が本当にすごい。

また今後のチャレンジについてお伺いした際に、究極的には「全員がPR的な立ち振る舞いができるようにしたい」とおっしゃられていて、その理由にめちゃ共感しました。

何かを発信するときに、自社だけでなく、世の中の視点も取り入れた上でアウトプットできるようになるってすごく重要なことだと思うんです。逆になにかのアウトプットに後付けの形で広報文脈を作って体裁を整えてしまうと、メッセージ性も小さくなってしまいます。

わたしも以前、自社の採用広報を担当していたので思うところあるのですが、世の中の視点を取り入れて、自分たちの活動をアップデートしながら、しっかりアウトプットできるかって全員に求められることだと思うし、広報文脈だけでなく仕事をする上でものすごく大事だなと思います。

そして今回のテーマ「事業に資する」を、職種問わず全員が意識して行動できるチームはめちゃくちゃ強いなって思います。ほんとに。

さいごに蛇足ですが、浅野さんは「SELECKゆるのみ」という読者さんとのゆるい飲み会にちょくちょくご参加いただいてるので、今回こうして取材できたのが個人的にすごく嬉しかったです。絶対いい記事にしたい!と思って書きました。(いつも思ってるけど余計に気持ち入っちゃう。笑)

浅野さん、本当に取材ありがとうございました!読者のみなさまも、学べる視点がたくさん詰まった内容なので、ぜひご参考になさってください!

では今回はこの辺で。またお会いしましょう〜✋(あと12月にオンラインでゆるのみ忘年会する予定なので、みなさま遊びにいらしてください。わたしのTwitterでアナウンスします〜🍶)

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!