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私の履歴書⑥教員の立場の違い

教員には立場がいくつかあり、私は全て経験したので今回は立場の違いについてお伝えします。
教員には正規教員、常勤講師、非常勤講師の立場があります。

正規教員は教員採用試験を突破した正式な教員のことです。常勤講師は正規教員とほぼ同じように動き、待遇もほぼ同じですが、試験に受かっているわけではないので、契約期間があります。先生の契約社員みたいな立ち位置です。非常勤講師はいろんなパターンがありますが、1年生支援員など、午前中で終わるものが多いです。非常勤の場合は副業可です。

メリットデメリットは人によって変わってくるので、特徴を書いていきます。

《正規教員》
教員採用試験を突破しないといけません。試験に受かること自体が結構大変なので、対策をしっかり練って受かる必要があります。
一度受かれば職がなくなる心配なく働くことができます。
初任者研修はかなり手厚くみてもらえるため、いろんなことを学ぶことができます。年齢に応じた分掌が与えられ、学校内の仕事もたくさん請け負います。

私は伊東で正規教員として3年間働きました。当時は29歳で3年生担任、分掌が学級活動、交通安全、図工主任のような記憶があります。学校で宝と呼ばれる素敵な学年の子どもたちを任され、ノート指導を結構頑張りました。2年目は学校で1番大変な学年を任せていただいたんですが、女の子たちとの関係がうまくいかず、教頭先生や主任にかなり助けていただきました。3年目は音楽専科として働かせていただき、音楽を中心にいろんなクラスに入って指導をさせていただきました。正規教員としていいなぁと思ったのは、研修がしっかりしていて安心できたことと、年度末になると次の学校を心配しなくていいことでした。

《常勤講師》
正規教員と仕事内容は変わらないですが、契約期間がきまっており、1年で学校を移動したりするため、長い目で子どもをみることは難しい立場です。正規教員ほど分掌が割り当てられないので、重い責任の分掌などがくることはないです。試験を受けず敢えてこの立場を選択している方も多いです。

私は常勤講師であった期間が1番長いです。常勤講師といっても、正規教員とやることは変わらないのですが、正規教員の初任者研修のような研修をうけるわけではないので、いろんなことを見よう見まねでやっていったり、自分で学んでいくしかありません。契約が切れるころになると次はどこの学校へ行けるかと不安が必ず生まれます。これが結構大変でした。

《非常勤講師》
ティームティーチングの補助や1年生支援員などの仕事になるので、自分で授業をやるのではなく、サポート役の場合もあります。自分で授業をやるパターンの場合は、事前の授業準備の時間やテストの丸つけの時間などは含まれないため、サービス残業みたいな時間が生まれざるをえないです。また、限られた時間での業務になるので、必要な先生方とのコミュニケーションをとるのも意識していないとなかなか難しいものがあります。

非常勤講師の時は私はアルバイトも掛け持ちしていました。午前中小学校で働いて、午後コメダ珈琲店で働いて、夜秀英で働くといった感じです。非常勤講師だと、自分がやりたい仕事をするという感じではないので、積極的に仕事をしたい人には物足りないのではないかと思います。でも、塾の先生や音楽教室の先生をされている方が午前中働きに来ているケースもあったので、自分のライフスタイルに合わせた働き方をするための1つの選択肢という考えはあるかなと思います。

教員の仕事は自分で裁量を考えて働く仕事なので、自分が働きたい量に合わせて立場を選択するのもよいと思います。やればやっただけ成果が出るというわけでもないですが、一生懸命やると子どもにも伝わるからちゃんと何らかの形で返ってきます。それなりにしかがんばらなければそれなりにしかならないです。

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