シャイな上司でもできる部下のほめ方【SFAを日常に活かす】
記事を見つけていただきありがとうございます。はなごえです。
先日、こんなツイートをしました。
部下のモチベーションを高めるスキル研修などで、
「部下をほめましょう」
なんて、よく言われるけどなかなか難しいんですよね。
私も苦手なのですが、自分が仕事でほめられてこなかったのでほめ方が分からない。
しかも、ほめたらほめたで部下からは「どうしちゃったんだろうこの人…」なんて思われないかと不安になったり。。。
それで結局、わかっちゃいるけどほめられない。という方は多いのではないでしょうか。
そんな方向けに、今回は心理療法 Solution Focused Approach(以下SFA)から、簡単にできる部下のほめ方について紹介します。
「SFAって何?」については次の記事で紹介しています。
SFAにはコンプリメントという重要な技法があります。
コンプリメントという言葉には「ほめる」「ねぎらう」「認める」などなど様々な意味があります。
そしてコンプリメントは、心理カウンセリングの中でクライアントの自己肯定感を高めたり、クライアントとの関係構築を目的として使われるのですが、仕事でほめることの目的もコンプリメントと一緒ですよね。
別にほめること自体は目的ではありません。
なのでこのコンプリメントを部下に対してそのまま使えばOKです。
やり方はシンプルです。
まず、コンプリメントには大きく3種類あります。
①直接的コンプリメント
②間接的コンプリメント
③セルフコンプリメント
①の直接的コンプリメントが、良く研修などで言われる「すごい!」「よくやったね」などと「部下をほめましょう」というヤツです。
これが自然とできれば苦労しませんし、頑張ってやってみても部下の反応が悪かったという経験をされた方も多いのでは?
ただ、直接的コンプリメントは言葉だけでなく次のようなやり方でも可能です。
・身を乗り出して部下の話を聞く
・部下の言葉を繰り返す
直接的コンプリメントがダメなら②間接的コンプリメントです。
最も簡単な方法は、例えば部下から「こんなこと考えたんですが…」「こんなことやってみたんですが…」ときたら、次のように聞いてみてください。
・なるほど。それどうやって思いついたの?
・いいね。どうやってやったの?
・そうなんだ!もうちょっと詳しく教えて!
問い詰めるのではなく、声や表情は穏やかに、興味を持って聞くのがポイントです。
このように聞くと、さらに部下が話すのでそれをしっかりと最後まで聞いて、さらに良いと思ったことがあれば「いいね」など肯定的に反応したり、もう一度「どうやったの?」聞いてあげるのも良いです。
このように、間接的コンプリメントによって、部下が自分のしたことや考えたことに意識を向けることで、自分自身が持っている知識・能力・強み・可能性など(「リソース」と言います)に気づくことで自己肯定感が高まると言われています。
さらに、部下が自分のしたことや考えたことについて自信を持ち始めたら③セルフコンプリメントになります。
自分で自分を褒めたり認めたりできた状態です。
最後に、部下との話の終わりに「ありがとう」「また頼むわ」といった言葉をかけてあげてください。
以上、部下との1on1の中で繰り返し繰り返しやってみることで、部下の反応が変わってくるかもしれませんので、お試しあれ。
少しでもお役に立てたら幸いです。
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