弾丸大宮旅
体調があまり良くなかった仕事終わり木曜日の夜。
大宮に呼ばれている気がした。
家でご飯を食べ終え、大宮に行かねばという衝動にかられ、いそいそと支度をし、ホテルを予約、ダッシュで21:05の電車に飛び乗った。
空いてる席を見つけた!と思いきや目の前にはカラムーチョを爆食いする青年が。体調が万全でないときにこの匂いに1時間以上耐えられる自信がなかったため別の車両に移動。しかしそこには見慣れた横顔が…店長…!
しかたなく異様に空いているカラムーチョ青年のいる車両へと戻った。
電車の中では買ったばかりのzineを読んだ。
作者のワードセンスが最高、ホテルイジりが面白すぎて何度かzineを顔の前まで持ち上げてニヤニヤして読んだ。
ニヤニヤしてたらあっという間に大宮に到着。
大宮って……東京みたいだ…!!!
人が多い、駅が大きい、なんだかすごい、すごい。
街の賑やかさに圧倒されながらホテルへと向かう。
ホテルに着くと先客がフロントにいて、後ろで静かに順番を待った。
聞き耳を立てなくとも話の内容が聞こえてきて、どうやら長期滞在のその客は、自分が何泊目なのかわからなくなり、チェックアウト日を過ぎてしまったようだった。(え?そんなことある?)
自分の順番が来ると、フロントのお兄さんが元気よく「お疲れさんです〜ぅ!!」とコテコテの関西弁で出迎えてくれた。(お疲れさんて!!笑)
なかなかフロント係では見かけないガテン系で、耳がとても大きい人だった。
何度も言い直したり、身振り手振りが大きくそそっかしい案内には可愛げがあり、不思議と疲れていても嫌な気分にはならない接客だった。
基本的にホテル到着がピーク、ライブは会場到着がピーク、なぜか本番前に燃え尽きてしまいがちな私でも今回はマイペースに楽しめる予感がした。
そう思った側から楽しみにしていた大浴場は「あら」と声を漏らしてしまうほど期待外れの小浴場だったが、目をつぶって地元の大好きな温泉を想像しながら湯に浸かった。
部屋に戻ってもまだ23時。
えーわたし今日仕事してきたんだよね?で、いま大宮にいてお風呂も済ませて23時?うそだ!
翌日のプランを練ってるうちに日付を越し、そろそろ寝るかと横になるもスーパーホテル特有のあの枕が硬すぎて眠れない。
眠れない眠れない枕硬い枕硬い
気づけばam4:00だった。
うそだろ、このホテルの時空どうなってんだ!
この枕どうなってんだ!!
ちなみにフロント側のアメニティーコーナー横に枕も何種類か置いてあるのだが、全て使われていたため泣く泣く硬い枕を使うことになったのだ。
寝れなかった割に気分は爽快で、早めにチェックアウトし、目的のスーパーと大宮公園へと向かった。
ただのお散歩で訪れたのだが、思いがけず立派な神社があり、観光目的や写真家に記念写真を撮ってもらっている家族などもいた。
公園帰りに前日の夜にチェックしていたパン屋へ。
レーズンパン1/4とホットコーヒーを注文すると、
「店内…?で…?お召し上がりですか…?」と
店員さんに不審な顔をされ、パンをよく見てみると非常に大きかった。(あらこれはどうやって食べましょう…)
「少々お待ちください…」
先輩店員さんにどうやって提供するか相談している。
「私だったら〜〜…………かな〜」
「あぁ〜なるほど」
遠くからそんな声が聞こえて、なんだか面倒な注文をしてしまったな…とすこし後悔した。
最終的には4枚にスライスし、半分はテイクアウトという形に収まった。
ありがとう。
パン屋を出て整体院のある駅方面へ向かっていると、レコード屋があった。吸い込まれるように入り、無心でレコードを漁った。
迷いに迷って4枚。
完全にジャケ買いだが、チョイスが独特だったのか店主に「トラック作ってるの?」と言われて笑ってしまった。そんなわけがない、音楽全然わからないど素人。
「トラック作ってる男の子が選びそう」とも言われて嬉しさと恥ずかしさで不気味な笑みを浮かべてしまったが、店主はわたしの顔など一切見ておらず、
「海の日に浅草でレコード市やるから来てね」とビラを渡してきた。
社交辞令ではなく、なんか行くかもと思って問答無用で行きますと答えた。
レコード屋でのんびりしすぎて、整体に行く前に寄ろうと思ってた店に行く時間がなくなり、小走りで整体へと向かった。
また癖のある先生だったのだが、今日はちょっと書きすぎて疲れちゃったからここまででやめる。
書くのって本当集中力がいる。
長い文章は書けない…。
おやすみなさい。