【展覧会】マリー・ローランサン ─ 時代をうつす眼
東京駅周辺美術館共通券、3館目。残り2館は夏・秋の予定です。
この共通券を知った時、まず「ローランサン行こ!」と思い、他の美術館も年内のどこかで観たい展覧会があったので決めました。
マリー・ローランサン ── 時代をうつす眼
2023年12月9日(土)~2024年3月3日(日)
10:00~18:00、月曜休館
アーティゾン美術館 6階展示室にて
序章:マリー・ローランサンと出会う
自画像の変遷から、初期は写実的できちんと絵を習った人だったのだな、とわかります。そして「あ、ここからキュビスム」というタイミングも。
ただ「キュビスムの画家」と括るのはやはり違和感があります。
第1章:マリー・ローランサンとキュビスム
ストックホルム近代美術館の《若い女たち》が、グレーの濃淡で、こんな絵も描いていたのだと驚きました。有名な絵、人気のある絵の印象に引きずられがちですが、同時代のピカソだってあれだけ変化があったわけで。
大体撮影可能でしたが、この絵は撮影禁止でした。
その時代の作品は、アーティゾン美術館の所蔵品から展示されています。道理で観た絵だと思いました(ブリヂストン美術館時代にかなり観たので)。
第2章:マリー・ローランサンと文学
文筆家や詩人とも親しく、自作詩も発表されています。書籍の挿絵も手がけていました。
小部屋に《椿姫》の絵がずらり(マリー・ローランサン美術館蔵)。
その部屋から出てきた女性3人組が、「色が」「衣装が」とキャピキャピしていたのが印象的でした。若いお嬢さんでもなく、妙齢のマダムでもなく、なんだか永遠の乙女ですわ。
第3章:マリー・ローランサンと人物画
私はこうした人物画のイメージが強いです。
この犬のぬいぐるみがグッズにありましたが、売り切れていました。これは可愛いわ……。
ワタクシはこのポストカードを購入。ちょっとエキゾチックではありませんか。
デュフィは《オーケストラ》も好きです。
第4章:マリー・ローランサンと舞台芸術
舞台衣装はわかるとして、舞台装置まで手掛けていたのですね。
第5章:マリー・ローランサンと静物画
ここは人が多くて撮影できなかったのですが、お花の絵が素敵でした。
終章:マリー・ローランサンと芸術
ここの壁でしたか「私はこの色しか使わない」という話が書かれていたのは。わりと限られた色で作るパステルカラーだったようです。
写真撮影が許されていても、のっぺりと写るものですよね。近寄ると絵具がモリッとしていて、実物の臨場感を思うとだんだん写真が撮りづらくなっていくもので……。
ローランサンは6階展示室、5階へ降ります。
なぜセクメト女神様が久しぶりかというと、2020年の開館日、1月18日(雪混じりの雨!)以来だったから。まあ、コロナもありましたけれど、その後友人とカフェに行ったぐらいでした。
ブリヂストン美術館だった頃は、企画展がなくとも、モネの睡蓮やホルスのレリーフに会いによく立ち寄ったものです。だって数百円でしたし。学生証があった頃は400円ではなかったかと……。
今は学生が無料になった分、大人に全部降りかかってきた感じで、1,800円とか2,000円でしょう?なんだかなー、と思うのです。4・5階は常設展としてもう少しお安くしてくれたら、もっと行くのに。パスポートを買えって話ですか?
と思いつつ、石橋財団コレクション選へ。
ジョルジェット、久しぶり~。相変わらず可愛いねぇ。
先日の印象派でメアリー・カサットをどこかで観たと思ったのは、ここにもいました。《日光浴(浴後)》でした。
懐かしい中に、新収蔵がありました。釘付けになったのがこちら。
パウル・クレーって○とか点とか線とか、なんか可愛いと思っていたのですが、この双子は……!
特集コーナー展示は「野見山暁治」でした。
そういえば、展示室は久しぶりですが、Postcrossing用のポストカードを買いにショップは何回か来ていましたね。
双子がいました!癒しになりそうです。
左のカードは宝石?と思って手を伸ばしました。え~っと、ラス・メニーナスの王女マルガリータもいますね……。1956年頃のコラージュだそうです。休館中に新収蔵した作品だったようで、2021年の新収蔵品展でお披露目された模様。
Postcrossingで何度か送ったのが、右側の《猫のいる静物》。猫が鳥を狙っている時点でもはや静物ではなく生物な気がしますが、それは置いておいて。ポスクロは猫好きさんが多いので、猫カードはあると困りません。ああ、そろそろPostcrossingも出したいですね……。
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