天然石は一つとして同じものがありません。そして、業界で誰もが言うのが
「一度逃すと二度と巡ってこないか、巡ってきても物凄く高くなっている」
特に希少石などは、人の手を転々とする度に値段が上がっていきます。
素人時代に悔しかったことがあります。
ジュリータウン御徒町を歩いていて、一般客も入れるお店に大変色の濃いアクアマリンがあったのです。
アクアマリンのイメージって淡い水色ではありませんか?
上質なものはもっとこっくりした空色です。ブルートパーズの青とも違って、少しだけグレーを帯びています。
それで、そんな濃いアクアマリンのリングが(2キャラット超えぐらい?)破格の10万円!その時にとても惹かれたのですが、買わずに帰ってきました。
後日気になって来店すると……ない。ですよね~。内金だけでも入れて、取り置きすれば良かった、と大変後悔しました。あれは今でも破格値だったと思います。
それからずっと気になって探して、後年入手したのがこちら。まあ10万円では買えませんよね。それでも行きつけのジュエリーショップの展示会で、バイヤーがメーカーさんに値切ってくれたので、まだお安い方だったとは思いますが……。
ブラジルのサンタマリア鉱山でかつて綺麗な色のアクアマリンが採れていました。枯渇した後、アフリカで似たような色のアクアマリンが見つかったのが、サンタマリア・アフリカーナと呼ばれています。
そんなわけで、アクアマリンですらこうなのですから、希少石など出会ったらもう、内金を入れてキープするか即買うかとなってしまい、家の中に石がゴロゴロするわけです。
ところでワタクシ、履歴書には書けない特技があります。
それは、離れて置かれている石を「あれとこれ、ペアになるんじゃ?」と見つけ出すことです。見つけ出すというより、気づいてしまうんです。
このアクアマリンもそうです。ヒトへもそんなマッチングができたら結婚相談所が開けると思うのですが、石だけなんですよね~。ナゼカシラ。
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