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子ども議会ってなんの為?
旭市では、市内の小中学校から各校1名ずつ、代表の子供たちが普段自分たちが暮らしていて感じた課題を取り上げて、質問したいこと・提案したいことを議場で発表する機会があります。
会場は実際の旭市議会議場を使用し、市役所の課長たちが子ども達の質問に答えるので、市議会で行われている一般質問の時間と同様の体験ができます。
7月某日、今年も子ども議会が無事開催され、私も傍聴に行かせていただきました。
ところで、子ども議会ってなんのためにあるんでしょう?
単なる体験学習?どういった目的で行っているのか・・・
私が、昨年9月の定例会で子ども議会について質問をした際には、市からこの様に答弁をいただきました。
子ども議会は、市内小・中学校の児童・生徒を対象に、実際の議場での議会を体験することで、学校で学んだ地方自治制度や地方議会制度について理解を深め、現在の社会情勢、地域環境等、市政全般への意識を高めるとともに、次代を担う子どもたちの意見を行政に反映させることを目的として実施している
体験してもらう先に本来の目的があることに注目です。
私としては、子ども達の意見を行政に反映させる姿勢があるのかが気になっていた点でもあったので、『子ども達の意見を反映させることを目的としている』とはっきり答弁いただけた点ついては安心しました。
『子ども議会』で子ども達が得られるものって?
旭市として、このような明確な目的・ねらいがあっても、実際に参加した子ども達自身に気づきや学び、得られたものがあるのか、そこが重要ではないかと思っています。
どうして私がこんなにも子ども議会を気にしているのかというと、
日本財団が昨年調査結果を公開した18歳意識調査をもとに説明します。
アメリカ・イギリス・中国・韓国・インド・日本6カ国の同年代の若者に向けた意識調査です。
![](https://assets.st-note.com/img/1691063811925-MXrW7w3QTP.png?width=1200)
国や社会に対する意識
![](https://assets.st-note.com/img/1691063811976-p3bpPziCST.png?width=1200)
自身と社会の関わりについて(1)
![](https://assets.st-note.com/img/1691063812116-lHsogXFtZZ.png?width=1200)
自身と社会の関わりについて(2)
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2022/03/new_pr_20220323_03.pdf
この調査結果からも分かる通り、日本の若者が他国の若者と比べ、自分の声では国や政治は変わらないと思っていたり、政治に対して無関心である割合が高いことが分かります。
政治に無関心であることでどういったことが起きるのか?
どんなに無関心であっても必ず私たちはどこかで納税をして、その一方で行政サービスや福祉サービスなどを受けています。
納めている税金の割合もそうだし、様々なルールや制度を作るのは政治の場であり、判断をしているのも私たちと同じ生身の人間です。
だから、声が大きいところに比重が行くということは然り、声が上がらないところには配慮が行かないことは不思議なことではありません。
国民に寄り添った政策を進めていくためにも、日本がこれから成長していくためにも政治に無関心な若い世代が多い現状は危機的状況と言えるのです。
じゃあどうしたらいい?
小学6年生になると国会の仕組みなどを学習するけど、ピンと来ないという子も多いと思います。
(地方にいると国会見学もなかなかないですし…)
政治家ってなんとなく悪い人が多い?というイメージが大人になっても持っている人が多いと思いますが、それってとてももったいないことだなと自分が議員になって感じています。
そういった中で、自分のまちのお金の配分やルールを決めている市議会から理解をするというのは子どもたちが今後生きていく中で必ずどこかで必要なことだし、
だからこそもっと市議会ってどんなところ?ということを伝えられる機会になればいいし、市役所側としても子ども達の意見を参考にして可能なところは取り入れる、だけじゃなくてもっともっと子どもたちや若い世代が、まちづくりに参画できるような取り組みが始まったらいいのにと思っています。
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2023/03/new_pr_20230317_04.pdf
ちなみに上記は、日本財団の今年入って発表したされた調査ですが、地方議会ががそもそもよくわからないということが若者の間で半数ということに…
それについては議員側も努力しないといけないと思いつつ、もともと興味ない方にそれを伝えるって難しいと日々感じている課題です。