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私的ビジネスバッグ史

バブル経済の最中に社会人になった。
男女雇用機会均等法が施行され、スーツ姿の女性がオフィス街に増えていた。
バブルファッションというと若い世代には、ボディコンで肩パット入りのビビッドな色のスーツをイメージされるけど、オフィスではモノトーンや紺、ベージュ・茶系のスーツを着ている人の方が多かった。
確かにモノトーンのスーツにも肩パットは入っていましたけどね。

あの当時どんなスーツを着ていても、ほとんどの女性が持っていたのがブランドバッグ。
特に、グッチ、フェンディ、ルイヴィトンの三大ハイブランドの頭文字をモノグラム柄にしたバッグが大流行していた。
モノグラム柄が苦手な私は、プラダのカーキブラウン色のミニボストンバッグを仕事にもプライベートにも愛用していた。

パソコンがオフィスにやっと導入され始めた頃で、紙に手書きして書類を作成するのがまだ普通だった。
その書類をA4サイズの会社封筒に入れて右手で胸元に抱え、左手にプラダのミニボストンを持って取引先や本社を訪問した。
それがかっこよく思えた

バブルが弾けて、女性がビジネスシーンで使える機能的かつスマートなデザインのバッグが増えたような気がする。
そのころの私はイタリアの新進ブランド「オロビアンコ」がお気に入りで、手持ちにも斜め掛けにもできる、A4サイズのモスグリーンのバッグは今も大事にしている。
イタリア本国のオロビアンコが2019年に清算されたのは残念としかいいようがない。

21世紀に入って数年過ぎるとノートパソコン1人1台の時代がやってきて、仕事柄それを持ち歩く必要に迫られた。
パソコン用のバッグってどこで買えばいいのか。
家電量販店のパソコン売り場の品揃えはごつすぎる。
通販は大きさや重さが実感しにくい。
カバン専門店のものは機能的に今一つ。
そんなこんなでパソコン用バッグをしばらく探す日々が続いたが、スーツケースを探しに入った旅行グッズ専門店でやっと出会えた。
だから、この動画のバッグのブランドはace.です。

私の知り合いには、エルメスのケリーからノートPCを取り出す猛者がおります。
みなさん、特に女性のみなさんはパソコン用バッグをどこで買っていますか?
・・・・

コロナ禍でしまいこんでいたパソコン用バッグを久しぶりに取り出したら、持ち手が加水分解でボロボロに。もうしばらく頑張ってもらうために補修してみました。


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