私【アラ還セミリタイア】のやる気スイッチを入れる方法
現役バリバリだった頃、「今日は何もしたくない...」という日が何度もあった。
いわゆる“やる気”の出ない日。
人間のやる気スイッチは脳の側坐核というところにあると、社会人入学した大学院の講義で知った。
人間はやる気スイッチを入れるから行動できるのではなく、行動しているうちにスイッチが入ってやる気になるというカラクリらしい。
面倒くさかろうがなんだろうが、とにかく何かをやる。
そうして脳の側坐核が刺激されると、やる気が出てくるのだそうだ。
それは体験的にも納得できる。
やる気が出なくて面倒くさいと思いながらも土曜日の朝に掃除なんかし始めると、午後には活動的になっていることも多い。
それを知ってから、やる気の出ない日はスキマ仕事を片付けることにしていた。
仕事をしていると、メインの仕事以外の仕事が勝手にどんどん溜まっていく。
たとえば、急ぎではない申請書とか、読んでおいた方がいい程度のメールやチャット、パソコンのデータや書類の整理など。
それらはスキマ仕事とも呼ばれ、メインの仕事と仕事の合間=スキマ時間にこなすことが推奨される。
でも、やる気のある時はスキマ時間もメインの仕事をしたほうが効率も効果もよい。
かたや、やる気のない日には「はぁ~」と小さなため息を何度もつきながら側坐核のスイッチが入ることを願いつつ、貯まったスキマ仕事をぼちぼちと片付けていた。
すぐにスイッチが入ってすべての書類をきれいさっぱりと断捨離できる日もあったし、ずっとため息をつき続ける日もあった。
セミリタイヤに近い状態の現在でも、もちろんやる気の出ない日はある。
勝手気ままに時間を使える身ではあるが、何もせずにダラダラしていると夕方に強烈な自己嫌悪に襲われる。
これはこれでちょっと問題かなと自分の心理分析をしてみるが、昭和生まれの『時は金なり』マインドセットはなかなか解けそうにない。
そのうえ今の問題は、現役バリバリ時代と違ってスキマ仕事があまり貯まっていないことなのである。
そんな時はミシンに向かってコースターを創る。
手順はからだが覚えているので、何も考えずに創ることができる。
すぐ出来上がるので達成感も感じやすく、やる気スイッチが入るのもはやい。
プレゼントすれば喜ばれる。
ハギレも捨てずに活用できる。
手仕事好きにはおススメのやる気回復法である。
一度お試しあれ。
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