プロジェクトファーマーのススメ:エンジニアと組織が成長し続けられる環境を整える役割
はじめに
こんにちは、ICT系フリーランスの花田です。
私がこれまでクライアントに提供してきた活動と価値を「プロジェクトファーミング」という手法と「プロジェクトファーマー」という役割に整理し、実践しています。
プロジェクトファーミングは、プロジェクトの回数を重ねるほど成果のうまみを向上する手法です。
一方、プロジェクトファーマーは、この手法を実践し、エンジニアと組織が成長し続けられる環境を整える役割を担います。
今回は、プロジェクトファーマーについて詳しく紹介します。
プロジェクトファーミングについては別の記事で詳しく説明しますので、そちらもぜひご覧ください。
コメントやDMで所感をいただけたら幸いです。
本記事の要旨
プロジェクトファーマーは、プロジェクトファーミングを実践し、エンジニアと組織が成長し続けられる文化の醸成と体制の構築を目指す役割です。
プロジェクトファシリテーターとして環境準備(土壌の準備)を、メンターとして挑戦の提案(種まき)をとサポートをしながら、自身もプレイヤーとして成果を出していきます。
幅広いスキルセットから生まれるシナジーで周囲にポジティブな影響を与えつつ、持続的な成長と成果の向上を目指します。
1. 定義
プロジェクトファーマーは、プロジェクトファーミングを実践し、エンジニアと組織が成長し続けられる文化の醸成と体制の構築を目指す役割です。
具体的には、プロジェクトファシリテーター、メンター、エンジニアの3つの役割から生まれるシナジーを活用し、プロジェクトの進行においてエンジニアの自主的な挑戦と全体でのサポートを当たり前とする文化を醸成します。
2. 役割
プロジェクトファシリテーター
役割: 環境整備と協力体制の整備を担当します。
具体的な活動: 不要な会議の削減、業務プロセスの改善、コミュニケーション効率の改善、協力体制の整備などを行います。
期待される成果: エンジニアが本来の業務に集中できる環境を提供し、全体の生産性を向上させます。
メンター
役割: 挑戦の提案とサポートを担当します。
具体的な活動: 自主的な挑戦の促進、新しい技術やプロジェクトに挑戦する文化の育成、エンジニアの挑戦をサポートします。
期待される成果: エンジニアの成長を促進し、全体のパフォーマンスを向上させます。
エンジニア
役割: 技術的な作業と成果の共有を担当します。
具体的な活動: 実際の技術的な作業、プロジェクトのQCDの改善、成果の評価と共有、フィードバックの提供などを行います。
期待される成果: プロジェクトの品質、コスト、納期(QCD)を向上させ、全体の目標達成に貢献します。
3. 特に必要なソフトスキル
課題の発見と解決
関連する役割: プロジェクトファシリテーター
理由: 問題を見つけ出し、効果的に解決する能力は、プロジェクトの進行を円滑にするために不可欠です。
具体例: プロジェクトファシリテーターが定期的にフィードバックを収集し、業務プロセスの改善点を特定して実行することで、プロジェクトの効率を向上させます。
戦略的な思考と行動
関連する役割: エンジニア
理由: 長期的な視点で計画を立て、実行する能力は、プロジェクトの成功に向けた道筋を明確にするために重要です。
具体例: エンジニアが新しい技術の導入計画を立て、リスクを評価しながら実行することで、プロジェクトの成功率を高めます。
自己と他者の啓発
関連する役割: メンター
理由: 自己成長と他者の成長を促進する能力は、全体のスキル向上とモチベーション維持に寄与します。
具体例: メンターが定期的にワークショップを開催し、エンジニアのスキルアップを支援することで、全体の技術力を向上させます。
4. 特に必要なハードスキル
プロジェクトファシリテーション
関連する役割: プロジェクトファシリテーター
理由: プロジェクトの進行を円滑化し、メンバー間の協力を促進するための戦略的なファシリテーション技術を提供します。
具体例: 効果的なミーティングの運営、意思決定プロセスの最適化、およびプロジェクトの目標達成に向けた動機付けが含まれます。
メンタリングとコーチング
関連する役割: メンター
理由: エンジニアの個々の能力を最大限に引き出し、キャリアの成長を支援するためのパーソナライズされたメンタリングプログラムを提供します。
具体例: 技術スキルの向上、リーダーシップの発展、およびプロフェッショナルなコミュニケーション能力の強化が含まれます。
技術的問題解決
関連する役割: エンジニア
理由: 複雑な技術的課題に対する革新的な解決策を提案し、プロジェクトのQCD(品質、コスト、納期)を改善します。
具体例: システムエンジニアリング、データ基盤開発、およびファームウェアの開発経験を活かした問題の特定と修正が含まれます。
おわりに
この役割は、プロジェクトファシリテーター、メンター、エンジニアと幅広いスキルセットから生まれるシナジーで、エンジニアとプロジェクトにポジティブな影響を与えます。
その結果、組織、個人、技術の面でのパフォーマンス向上につながります。
もし、エンジニアを率いる組織開発で成長文化をうまく醸造できない、という方がいらしたら、ぜひこの役割の導入を試してみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメントやDMで所感をいただけたら幸いです。
最後に、独自の方法論をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ一度会話させてください。
よろしくお願いします。