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近藤選手へのアプローチ(前編)

近藤秀一選手のノートを見ていたら、GMOインターネットグループに入った経緯が書かれていました。出だしに自分の名前が出てきたのと、読んでいたら私から見たストーリーも書いてみたくなったので、久しぶりにnoteを書くことにしました。

私が近藤選手のことを知ったのは、彼のnoteにも書かれていた通り、2017年10月に行われた箱根駅伝予選会でした。以前指導していた上武大のことが気になり、webで詳細結果を見ていたら、20kmで60分を切っている東大の近藤選手の名前を見つけました。

『この選手、文武両道ですごいなぁ!ベストタイムはどれくらいなんだろう?』

すぐにネット検索すると、トラック種目の記録とともに、初マラソンの東京マラソンで2時間14分13秒で走った結果も出てきました。
厚底シューズが全盛期の今なら、正直なところ目立ったタイムとは言えないので、きっとそこまで注目はしなかったと思います。でもその時はすごいと感じましたし、またGMOアスリーツも創部2年目で選手が少なく、駅伝というよりは個人、特にマラソンを強化していたこともあり、

『近藤選手はいったいどんな生活や練習をしているのだろう?』

とすごく興味が湧きました。
検索をさらに進めると、東大陸上部の長距離パートのブログにもたどり着き、また彼のTwitterなども見たように記憶しています。ブログは、ありがちな日記的内容に留まらず、どの筋肉を意識して使ったとか、データに基づいたトレーニング内容など盛りだくさんで、

『彼らはただ走るだけじゃなくて、頭を使って強くなろうとしているなぁ。懐かしいなぁ。』

と感じました。なぜ『懐かしい』と感じたかと言うと、ここまで高いレベルではなかったけれど、私の高校時代の陸上部が同じような雰囲気だったからです。私の高校時代の5000mベストが14分36秒。2番目の1年後輩が15分56秒。3番目の後輩が16分30秒台で…と言った感じのチームで、専門的な指導者がいない中で、みんなで知恵を出し合って練習をしていました。(顧問はいましたが、大会のエントリーや引率が主な仕事)

話を元に戻しますが、特に近藤選手が書いている内容を辿って、数多く見させてもらって、『いかに合理的に効率よく強くなるか』を考えているんだなぁと言う印象を受けました。
『ぜひ彼と会って話を聞いてみたい』ーこれが強豪大学だと、その監督やOBと面識があったりして連絡も取れるのですが、検索をしてもそれらしき人物は見当たりません。
唯一、連絡が取れそうなのが東大陸上部ホームページに記載されているお問い合わせ先でした。
当時はたしか主務の連絡先が書いてあったので(箱根駅伝の学連選抜出場が現実味を帯びて取材が殺到していたに違いない)、主務宛に

『…近藤選手と連絡を取りたいのですが、本人に聞いていただけないしょうか。もし、迷惑なようでしたら遠慮なく言ってください。』

的な内容のメールを送りました。
しばらくして、主務から返信メールがあり、そこには近藤選手から了解を得た旨と彼のメールアドレスが書かれていました。そして、今度は近藤選手宛に直接メールを送ることにしました。(つづく)

※少し長くなりましたので続きは次回。


自分がどんな内容のメールを送ったのか知りたくて、個人メール、会社メールの送信履歴を調べましたが、システムが変わったり、古いメールは削除されていたりで残っていませんでした。
前職の上武大学駅伝監督になったきっかけも、学生から私のホームページ(すでに閉鎖)に記載していたアドレス宛にきたメールでした。たかがメール、されどメール、コミュニケーションツールとして大事にしたいなぁとあらためて思いました。