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舞夜物語 vol.3

ジョセフ: やぁ。ウォーリー!散歩かい?

ウォーリー:ま、そんなトコさ。で君は随分急ぎ足のようだが、一体何を急いでいるんだい?それに、ステディでインテリなキミがボクに声を掛けてくれるなんて。照れちまうよ。

ジョセフ:ええッステディ?そうかい?確かにあまり声を掛けるタイプに見えないのかもな。しかし奇遇だなぁ 丁度 ひとりじゃやるせない気分だったんだけど ウォーリーを見かけて心が弾んだんだよ!

ウォーリー:キミってボクが思っていたよりずっと 話しやすくて居心地がいい雰囲気をしているんだね ところで何処へ行くところなんだい?

ジョセフ:そうそう 聞いたところによると、どうやら今夜は月が美しいらしんだ

ウォーリー:そうなのかい?月を観に行くのかい?

ジョセフ:そうなんだよ。その月がツキを呼ぶらしんだけど、夕陽が沈んだ瞬間に
3秒程瞬くらしいんだ

ウォーリー:月が瞬くのかい!?そりゃ聞いた事が無いよ

ジョセフ:だろッ

ウォーリー:コクリとうなずく

ジョセフ:どうだいウォーリー。オイラと一緒に今夜は月が瞬くのを観に行かないかい?無心で3秒程見守ったら出逢えたことに3秒程感謝して、心の奥の瞳に仕舞い込むとツキを呼ぶらしんだ。ポイントは、無心で無言で純粋さを呼び覚ますことらしんだよね。ウォーリー、どうだい!

ウォーリー:お誘いありがとう!なかなか難しいポイントなんだね。でも今日キミに出逢えた今も嬉しい時間だったよ。キミさえ良ければ、ノロマなボクだけど喜んでお供するよ

ジョセフ:よーし決まりだ。日暮れまであと少し あの遊具のてっぺんを目指そう
少しずつ暗くなって来るからお互い気をつけて行こう!

ウォーリー:頼もしいジョセフ!案内頼むよ

ジョセフ:Go !

後書き…ジョセフとウォーリーのお洒落な斑点模様は日暮れが近づく程に点々と発光し足元を照らし2人はお互いの歩みのスピードの違いを気遣い合いながら、無事に遊具のてっぺんに到着しました

語るまでも無く、2人はそれぞれの存在と素敵な瞬間を共有してその出来事以降、それはそれは素敵なステディな友情関係を育むのでした。想い出や良い関係性は自ら作りだす勇気なのかもしれませんね

小さな小さな虫の声でした

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