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【子宮頸がんの記録#15】抗がん剤治療 TC療法

初回はアレルギーの可能性があるから入院で抗がん剤を投与した。

大部屋で、私の他に2人いたがカーテンは常に閉じられていたから話はできなかったけれど、ときどき聞こえてくる看護師との会話でかなり進行している癌らしいことはわかった。

向かいのベッドの人は、主治医と面談した後、ずっと泣いていて、なんだか悲しい気持ちになった。

どうしてこんな病気があるんだろう。
運動不足で、不摂生で、タバコが原因で、とか原因があるのなら納得もしやすいかもしれないが、どう考えたって自分に悪いところはないのに癌になって簡単に受け入れられるわけがない。


薬剤師が説明に来て、いよいよ抗がん剤。


抗がん剤の点滴がポタポタ落ちるのをじっと見ていた。

パクリタキセルとカルボプラチン。

この薬によって私の体の細胞はダメージを受けるし、がん細胞にもダメージを与える。

敵なのか味方なのか、よくわからない。

がん細胞を退治するっていう面では薬だけれど、正常細胞まで破壊する面では毒。

今、体の中にがん細胞が残っているのかもわからないのに。
いなかったら無駄に毒をいれているだけ。
なんだろうね、この治療は。
微量ながん細胞があるかどうかを知る検査があればいいのに。


パクリタキセルの投与直後に喉に違和感、唇がピリピリして少しびっくりしたけれど、速度をゆるめて投与することで無事に投与できた。
ひとまず、第一の壁はクリア。


私の体の細胞も、突然変な薬が入ってきてびっくりしたよね。

正常な細胞までダメージ与えてごめんね。

少しの間だから頑張ろうね。

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