潜在意識を説得することにした-好きというだけじゃ、ダメじゃない?
■そもそも、どうして移住したいのか?
好きだから。
そう、私はずーっと、スペインが好き、セビージャに帰りたい(?)と、言い続けてきた。けれど、なぜ、スペインに、セビージャに帰りたいのかという理由を考えたことがあっただろうか?
否。一度も考えたことがなかった。ただただ、好きだから。その一点だけで、私はセビージャ への移住を声高に言い続けていたのだ。
もちろん、好きという大前提がなければ、移住なんて考えないだろう。
リタイアメントした人たちが、リタイア後の生活拠点に異国を選ぶというのが話題になった時期があった。
その裏には、気候の良さや暮らし安さという理由があっただろう。しかし、それだけだろうか?移住を決めた根底には、その国が好きだという気持ちがあったはずだ。好きでもない異国に、わざわざ住み慣れた日本を離れて、終の住処を構えるなんてことは考えないのではないだろうか。
だから、私は「好き」だからという理由を否定はしない。しかし潜在意識にそれが通用するだろうか。潜在意識を納得させるには、それ相応の理由が必要なのではないだろうか。
今まで、セビージャに住む大義名分が欲しいから「たこ焼き屋をやろう!」とか、「市長さんにメールしちゃおう!」とか、「マンション買っちゃおう」とか。
思いつく限りのことにトライした結果、どうだろう?
一歩も進んでいないどころか、後退しているではないか。
トライしては失敗し、挙げ句の果てには、スペインに嫌われているんだ。私がこんなに思っているのに、スペインからは相性が悪いと突き放されたとイジイジするの繰り返しではないか。
それは、顕在意識だけが盛り上がっているだけで、肝心の潜在意識はといえば、逆に盛り下がっていたのではないか。
ここに至って、私は
「何かをやろうとしているらしいけど、それって、ただセビージャに住みたいだけの方便じゃん。OK、移住したいなら、好きという理由以外に、なぜ移住したいのか説明してみなよ」と潜在意識に言われているような気がするのだ。
■「好き」という理由以外にあるのかな?
はっきり言ってしまえば「わからない」だ。
ずっとセビージャに暮らすことだけを夢見ていたから、向こうで暮らすためのことを考えたことはあったけれど、そもそもなぜ住みたいかなんて、考えたことがなかった。
住みたいという明確な理由がない限り、きっと私の潜在意識は鼻の先でフンと笑うだけで、動いてはくれないだろう。
OK!それなら、考えてみようじゃないか。
私がどうしてセビージャに住みたいと思うようになったのか。最初にセビージャに行ったあの日から、私は過去に遡って、その明確な理由を探ることにする。
Misión 1 移住したい理由を明確にする
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