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素朴な味は、お好きですか?

こんにちは。

写真を整理していましたら、記事にしたい写真が見つかりました!!


僕は喧騒を離れた田舎育ちでして、定期的に帰熊しています。幼少期には野山は駆け回り、秘密基地を作ったり、クワガタ虫を捕まえたり、魚釣りに出かけたり、と遊ぶ場所には困りませんでした。自然が好きな理由は、この辺りにあるのでしょう。三つ子の魂百までも・・・。
亡き祖父祖母に連れられ、木陰の畔で寝せられていたとか。何となく、記憶にあるような、ないような。

幼稚園の頃、会食会(敬老会、誕生日会か何か・・・)があり、祖母がきてくれました。家々、手の込んだ弁当を持参して食べるのです。
一見しますと、朗らかな空間のようですが、当時の僕は、他の家の弁当と自宅の弁当の違いに、哀愁を感じていました。
何故なら、色合いが違っていたからです。他の家の弁当は、蛸さんウインナーがあり、唐揚げがあり、目を引く食材で溢れていました。しかし、僕の家は、ぜんまいの煮物や、山菜のおひたし等と、決して華やかではありませんでした。
ですから、当時の僕は哀愁を感じていたのです。

今考えますと、罰当たりですよね。

山菜は、季節感を読み、山に赴いて自分の目で探します。すぐに見つけれるものではなく、かなりコツが入ります。そして、取ってからもすぐに食べれるものではありません。下処理が骨の折れる作業なのです。食べるまでの労力は、『贅沢品』と言っても過言ではないでしょう。スーパーにて出来上がった冷凍食品を買うのとは、雲泥の差です。

そんな山菜を、今では大好きになっていますので、人間の舌の変化には驚かされます。決して、『贅沢品』だから好んでいるわけではなく、素朴な味を求めているのです。

そんな素朴な味の代表格? と言えば、『あけび』。
これが冒頭に書きました、見つかった写真の一枚です。↓

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『あけび』。
一見、食べれるのか? と疑念が湧いてしまうような風貌。
しかし、風貌とは裏腹に、癖になってしまう味です。決して、唾液腺を攻撃するような酸味はなく、また居座るようなしつこさもなく、素朴な甘味なのです。

種が多く、実はあまりありません。食べ方は、身を舐めて、種をスイカの種と同じようにペッペッぺッと吐き出すのが習わしですが、幼少期の僕は面倒なので、飲み込んでいました。皆さんは真似しないでくださいね。

日本は食材の宝庫のように感じます。四季折々、さまざまな食べ物が待っています。特に、春は山菜のシーズンですねえ。
機会がありましたら、山菜についても勉強したいと思います。

ではでは。


花子出版    倉岡


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