随所に点在する文学碑。思いを馳せる
こんにちは。
文学碑は全国に点在しています。和歌や俳句や小説の一節など、文学作品に関する語や文章を刻みつけた碑のことです。言霊を大事にし、言葉を後世に継承するために、彫り込んだ碑でしょう。
綺麗な言葉には、心を濯いでくれるものがあります。
例えば、
夕暮からひどい雨になった。山々の姿が遠近を失って白く染まり、前の小川が見る見る黄色く濁って音を高めた。こんな雨では踊子達が流して来ることもあるまいと思いながら、私はじっと坐っていられないので二度も三度も湯にはいってみたりしていた。部屋は薄暗かった。・・・
好奇心もなく、軽蔑も含まない、彼らが旅芸人という種類の人間であることを忘れてしまったような、私の尋常な好意は、彼らの胸にも染み込んで行くらしかった。・・・
『伊豆の踊子』 川端康成先生
先生の小説を読んでいますと、絢爛華麗な情景を脳裏で描くことが出来、人間の鋭さの表現に圧巻されます。
そんな川端康成先生の文学碑には、約一年前訪れました。風光明媚で長閑な所でした。
話は変わりまして、帰熊の際に興味深い本を見つけましたので購入しました。
熊本の風土とこころシリーズ 第二集 19 熊本の文学碑
昭和54年に刊行された本ですが、熊本県に点在する文学碑の一覧が掲載されています。知らない作家さんを知ることが出来、非常に勉強になります。
僕は文庫本片手の旅行が趣味ですから、旅行へ行く楽しみが格段に増えました。文学碑の作家の文学や和歌を読み、文学碑へ足を運び、思いを馳せる。
いや〜、有意義な時間になりそうです。
熊本以外にも、全国には多くの文学碑が存在しています。未知の文学碑を僕の求めて、旅は続きます。読書の旅を背中に乗せて・・・。
文学碑へ行く機会がありましたら、花子出版noteに更新しようと思います。お楽しみに。
言葉を学び、文学碑として後世に残せる文学を書けるよう日夜精進します。
余談ですが・・・。
ちょっと思いついたのですが、山ガールや森ガールなんて言葉が吹聴されていますから、文学碑ガールって言葉が流行らないかなあ。(〜ガールが死語かも知れません)
文学碑ガールが今話題ですよ〜〜〜 なんて、テレビやSNSで吹聴すれば、かなり浸透しそうな気がします。そうすれば、活字の価値が再認識されるような気が・・・。SNS映え
僕には拡散力がなく、ただの妄想でした。
花子出版 倉岡