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神風連 僕らは欧米化の波に乗るのか?
こんにちは。
神風連 「しんぷうれん」 をご存知でしょうか?
明治初期、熊本にて敬神尊攘を信條とする一団がありました。それが神風連です。神風連は急激な欧米化に危惧し、ひたすらに神明の擁護を祈っていたが、明治9年の廃刀令の発布によって挙兵した。神風連は熊本鎮台を攻め、軍官の要人を襲ったが、近代火砲の前には長くは続かず、多くは戦死し、自刃して果てた。これを『神風連の変』と言っています。
神風連の方々の中には、国を思いつつ17歳で刀を咽喉へ突き立て死んでゆかれる方がいました。一見しますと過激ですが、時代背景を加味して歴史を深慮しますと、言葉では言い表せない感情が生起します。イエス or ノー と言った稚拙な判別は不可能です。
現在、欧米化の波は日に日に大きくなり、身の回りにあります物質的な持ち物から、人々の感情までも、遍く飲み込みつつあると感じます。お分かりの通り、周りにはデジタル製品が櫛比しています。虚栄心や自己顕示欲が増幅し、奥床しさや誠実さが軽薄になっています。
それが、近代化という人間の高尚な進化とも例えることが出来ますし、国が持つ文化やアイデンティティーの頽廃とも例えることが出来るでしょう。
結論をだすことは不可能ですし、出すものでもありません。しかしながら、インターネットで調べるだけで分かりきった人間になるのではなく、自分の五感で歴史を調べて感じ、人生の糧に出来るならば、もっと有意義なものではないでしょうか。そのために必要な場所が、津々浦々僕らを待っています。
三島由紀夫先生の著書、『豊饒の海』第2巻『 奔馬』にて、神風連について触れられています。因みに、『豊饒の海』は未読です。時間がないからではなく、意図的に未読状態にしています。これについては、機会がありましたら、記述します。
花子出版 倉岡
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