生理って、いつ教わる?

「日本の性教育は遅れている」と言われている現代。実際、それは事実であると私も思う。

ふと思い出したのが、初潮が来た時のこと。私は10歳の時に初潮を迎えたけれど、実際に経血を見ても、それが生理なのかどうか確信が持てず、ナプキンを使うということも知らず…という状況で、数日間はトイレットペーパーを重ねて当てて過ごしていた。ずいぶん後になってから、友達からナプキンの使い方を教えてもらって、母親にも初潮が来たことを伝えられたけれど…(ちなみに口頭ではなく、暗号式の手紙を書いて伝えた。小学生らしい)

そういえば、小学校で生理についてのこと、何も教わっていないな…と思ったのだ。受精が云々ということは教わった(それもかなり濁して)けれど、生理の仕組みとか、生理用品の使い方とか、そういう実践的なことを一切教わらなかったのだ。当時の私はケータイを持っていないからインターネットも使えず、一人で外出をすることも許されていなかったから本屋で調べることもできず、生理についての知識が何もなかった。友達にもなんとなく、積極的には聞けなかった。センシティブな年頃だったのもあるかもしれないけれど、これってかなり危険なことだったと改めて感じる。

学校で、生理について教わるようになったのって、ごく最近のことなのかな?それとも、地域での差があったりもするの?どちらにせよ、必ず生理を体験する人たちにとっては、生理について知る機会がないということは大きな問題じゃない?

生理を体験しない人が持つ、知識不足からくる生理への誤解・偏見ももっと問題視するべき。最近のメディアでもよく目にする、こういった類の問題…。「性行為をしないと生理はこない」だとか、「生理は精神論で乗り切れる」だとか、明らかに間違ったことを平気で言っている人がいる。どこでそんな頓珍漢なことを聞いたのか知らないが、それをなんの疑いもなしに押し付けちゃうのが異常だと思う。

生理に限ったことではないけど、こういう誤解を生み出してしまうのって、「性=汚れ」という認識が昔から強いせいもあるのかな…。だとしたら、性教育で至らない点を補うのにも、一筋縄ではいかないんだらうね。

まずは、全員が正しい知識を身につけられるようになるべきだと思う。それも難しいことなんだろうけど…うーん。とりあえず、今自分が「知っている」と思い込んでいることに、疑問を持つことが重要な気がする。