SDGsと環境保護
最近はメディアでだけでなく色々なところで環境保護だの再生エネルギーだのサスティナブルだのと騒がれていますので、自分も何かしら努力しないと、みたいな感じに考えている人もいるのではないでしょうか?
環境のこと自体を考えるのは大いに結構なのですが、今の様にメディアで終始騒がれる様な状況には疑問を禁じ得ません。
メディアに煽られた影響かそれとも他の要因があるのかわかりませんが、SDGsの名の下に環境問題として温暖化対策(最近は気候変動と表現が変わっている)としてCO2削減等の活動が活発に行われており、それに関連してクリーンなエネルギーというものを意識する様になった結果、太陽光を代表とする自然を利用した発電というものが注目され、また、温暖化対策とCO2削減を推進する為、ハイブリッド車や電気自動車といった車両も徐々に出てくる様になりました。
この様な状況が当たり前に進んでおり、世界的な潮流となっています。
しかしながら、これらの対策というものは本当に環境保護のために繋がるのでしょうか?
先に書いた様に環境保護は大切ですし、資源を無駄にしないというのも必要なことです。かと言って、その為に行われていることが全く関係の無い、若しくは意味の無いないことであればやらない方がまだマシです。
現在クリーンエネルギーの本命かの様に持ち上げられている太陽光発電ですが、発電効率が悪く天候に大きく左右される為、現状では電力供給の主軸にはできません。現在の国内で利用される電力を賄おうとしたら広大な面積の山林を切り開かねばなりませんが、それは現実的ではありません。
そもそもパネルを設置する為に山林や畑を潰してしまうのは環境保護に反しています。
ご覧になった方も多いかと思いますが、伐採された山の斜面に設置された太陽光パネルを見ると悲しくなると同時に恐ろしくもあります。あれが崩れたらどうなるのだろうと…。
実際に静岡で太陽光パネルが設置された山で崖崩れが起きたことは記憶に新しいと思います。
今後もこれら不必要な伐採が増えれば災害も増加することは想像に難くありません。
クリーンエネルギーを推進する為に土地を穢し、景観を損ってまで無理矢理行わなければならないものでしょうか?
実際、ドイツは脱炭素を目指して自然エネルギーで電力供給を賄おうとしていますが生態系や景観への影響等で大きな問題を抱えています。しかもそこまでやってもロシアから天然ガスを輸入しなければなりませんし、更に現在のウクライナ問題の状況によっては天然ガスの輸入にも影響が出るでしょう。
また、ハイブリッド車や電気自動車にしても同様の問題があります。
CO2を排出しないという事を謳い文句にしていますが、本当にCO2を排出しないでしょうか?
確かに完成した車を動かすことでは排出しないのかもしれませんが車を製造する段階ではどうでしょうか?
製造から廃棄するまでの期間で評価するライフサイクルアセスメント(LCA)でみた場合、必ずしも電気自動車が優位だとは言えないという評価も出ている様です。
また、電気自動車のバッテリーには多くのレアメタルが使用されますが、採掘される国はかなり偏在しており、入手リスクが高く、更に資源枯渇も懸念されています。
何よりも欺瞞を感じるのがCO2の排出権取引です。メディアではあまり取り上げられませんが、ざっくりいうと国が企業に定めた二酸化炭素の排出枠を余っていたら売っていいということですが、排出量は計算上の数値だけで電気メーターの様に測定されるわけではありません。そういう杜撰な内容にも関わらず、莫大な金額が取引されています。
アメリカのテスラは本業以上にこれで利益を上げ、何故かトヨタ以上の異常に高い時価総額を記録しました。
これらの様な状況を見ると私としてはビジネス、もっと言うと金儲けがしたい為に行っている様にしか見えません。
最後に改めて書かせていただきますが、私は環境保護自体は否定していません。
ただ、現状の煽られたSDGs等に違和感を感じていた為、考えてるきっかけになればと思いここで書かせていただきました。
目に止まった誰かの役に立つ事を願って
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?