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第九
第九
今年も始まった。N響の第九演奏。
福岡にも来たことのあるファビオルィージの指揮で始まった。
第九は年末の風物詩とされているけど、人類愛を歌ったもの。
どの楽章も心を踊らせるけど、第3楽章は伸びやかで癒される。第4楽章前の安らぎをもたらしてくれる。
私の中に深く刻まれている第九
もう10年経ってしまうのかな?
菅原浩史というバリトン歌手、彼の故郷である岩手県で行われた第九。第4楽章ですっくと彼が立った時の誇らしさ。地元の方から温かく迎えられて、観客と作りあげる第九、それは人類愛そのもののように思えた。
彼の声が1度も聴けない1年もまもなく終わり
ヒロシの温もりが消えて、1年半
本当に大切なものは時間が経っても、蓋をしても、いつの間にか出てくるなって。
ヒロシ、声楽の感動を教えてくてた。
一瞬一瞬を、一音一音を紡いでいた声が、ひとつひとつ刺さるほどにわたしの心の大切なところに届いてた。
これからも身体で受け止めきれないほどの感動を覚える度に、あなたのことを思い出すでしょう。
今、声が聴きたいです、とても。
これから迎えるだろうバリトンの円熟期の声も、とても。