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#考え方
治るのが困難、とは、治らない、ではない。
朝、起きようとした途端、身体の異常に気付く。脚が、重い。何か重い棒が身体についている。脚ではなく、いうことを聞かない棒だ。
「久しぶりだな」
思わず、声が出た。少しかすれた、喉の奥に引っ掛かりがあるような声だ。
肩も首も、何もかもが痛い。腕を回したり、首を回したりして、少しでも痛みや重みを、軽くしようとする。さほど変わらない。足の裏も痛い。恐らくこれは、身体の疲れだ。記憶にある、精神由来
オリジナル作品「青春の決意」
春爛漫。そんな言葉がよく似合う。桜の花びらが舞う正門。新しい制服を着た生徒たちがたくさんいる。
加藤愛は、中学入学のタイミングで丁度、引っ越してきた。知らぬ者たちばかりの入学式。これを機に、自分の嫌なことはしない、そう決めてきた。陰口などは、最も嫌いな行為だ。絶対にしてやるものか。
「明日から早速授業だから。忘れ物無いようにねー」
担任の間延びした声を聞きながら、立ち上がる。もうすでに