イヤホン沼
小生、まだまだひよっこですので。
そんなこんなで、あんまりまとめたことがなかったイヤホンについて、書いておこうかなと。
持ってるイヤホン(*は持ってたやつで覚えてる限りのもの)
◆有線
▼UNIQUE MELODY
・MAVERICK III(カスタム)
・MEST MKⅡ(カスタム)
*MINI MEST
▼HIDIZS
*MS4
▼TFZ
*No.3
▼DUNU
・DN-1000
◆無線
▼Audio-technica
*ATH-CKR7TW
▼BOSE
*SoundSport Free wireless headphones
▼SENNHEISER
*MOMENTUM True Wireless 2
▼SONY
・WF-1000XM4
▼FiiO
*UTWS1 2Pin
一説には相当持ってるとか色々乗り換えてるとか言われてますが、ご覧の通り、そんなでもないです。
Youtuberでもないので、必要最低限以外のものは買い漁ったりはしないです。
で。
イヤホン沼にハマるきっかけとなった2機種があるんですよ。
まずはDUNU DN-1000。
こいつに出会うまでは5000円から10000円に届かないオーテクの有線ばっかりだったんですけどね。
当時としては珍しい「ハイブリッド型」と言うもので、一般的だったダイナミックドライバー(以下DD)とバランスドアーマチュア(以下BA)を組み合わせたサウンドということで、気になったのがまずかった。
鳴りは当然、DD1発入っているので低中音は問題なく、BAが入ったことで、それまでのイヤホンでは若干埋もれやすかった中高音の層(レイヤー)というものを初めて感じたのが衝撃でした。
何なんだこいつは、と。
そこからとりあえず「ハイブリッド型」にとにかく注目しつつ、「BA型」にも興味をそそられ始めました。
とはいえ、ハイブリッド型の音の解像度とDD特有の低域の響きに勝るBA型に出会えず、ややしばらくはDN-1000の独壇場でしたかね。
何を聞いても(数十万クラスのイヤホンは除く) DN-1000に叶うのはないんじゃないかと。
その後、SHURE掛けと呼ばれる、耳の後ろにケーブルを通すスタイルが思いの外、ストレス軽減になるのでTFZのNo.3 → HIDIZS MS4と遷移。
TFZ No.3は価格帯が安くてSHURE掛けスタイルを試すための踏み台としての購入でしたが、鳴りはなかなかでコスパは優れていたかなと。
で、SHURE掛けに踏ん切りがついたことと、いい加減DN-1000もくたびれてきたので色々聴き込んだ結果のHIDIZS MS4。
3万円後半なので、なかなか勇気の要る決断ではありましたが、深い低音の鳴り、中高音の滑らかな伸びはDN-1000を圧倒していたので、機種転換には十分でした。
そしてココで気づくのが、一体今までいくらイヤホンに投資してきたのか。
で、ココからいくら投資するのか。
なんやかんや計算したら、有線だけでも10数万は使ってるんですよね。
まぁ、有線特有のコネクタの根本の断線で仕方なくの買い替えが多かったとは言え、No.3、MS4はリケーブル出来るんでね。
まぁ、リケーブル出来るんなら、本体ぶっ壊れるまではMS4で乗り切れるだろうよと。
と。思ってたんですよ。
eイヤホンに出会うその時までは。
まぁ、これだけイヤホンを乗り換えると気になるんですよ。
カスタムイヤホンというやつが。
基本的にヨドバシでお買い物するのが圧倒的なので、所謂ユニバーサルモデルにしか出会うことがなかったわけですが、eイヤホンの実店舗に足を運んだ途端、目の前に出てくるわけですね。
初手で聞いたのはUEの18Pro。
当然カスタム機のデモ機は、自分の耳型似合うわけではないので、万全の状態ではなかったものの約18万のイヤホンが出す音に衝撃を受けまして。
他にも色々聞いたものの、UEの18Proがダントツでやばい音しておる!というのが当時の感想。
MS4で満足していたのがアホらしくなるくらいの可能性を感じましたね。
耳型にあってないデモ機でこの音場なら、実際にオーダーメイドしたやつはどうなるのかと。
ただ、ポンと18万を出せるお財布事情でもないし、何よりイヤホンに18万も掛けるのかと。馬鹿かと。
そこから1年位はカスタム良いなと思いながらも、時代はBluetoothのワイヤレスイヤホンに突入。
BOSE→オーテクと遷移しつつも、やっぱり有線特有の音場に及ばずで、FiiOのワイヤレスアダプターなんかも試してみたりと。
BOSEのSoundSport Free wireless headphonesは、所謂BOSEサウンドバリバリで、とても乗れるイヤホンだったものの、イヤピース周りが特殊過ぎて耳に合わず、1時間付けるのが限界だったので、機種変えるかと悩んでいたとき、丁度リリースされたATH-CKR7TWへ乗り換え。
ATH-CKR7TWはBOSEサウンドほど派手さはないものの、モニター志向の強いオーテクサウンドというもので、個人的には好みの音でした。
フィット感も文句なく、バッテリーが疲れ果てるまでは耳につけていても不具合は出ることなく使えてました。
ただ、ここからワイヤレスイヤホン界隈特有の通信周りに障害が起きるという新しい悩みが。
音楽の途中でブツブツ切れるのは何ともストレスがかかるもの。
とはいえ、ワイヤレス化したケーブルレスのくっそ楽な環境を手放したくもなく、通信方式変えればなんとかなんじゃね?という考えで、FiiOのUTWS1とMS4の組み合わせを試したものの、どうにも馴染まず。
やっぱ有線か?と思い、遊び心で再びeイヤホンのカスタム店舗に足を運び、出会ったのがUNIQUE MELODY MAVERICK III。
ハイブリッド型のカスタムイヤホンで、UE18を聞いていた頃はあまり意識していなかったメーカーでした。
改めて聞いてみると、UE 18Proよりも耳に馴染みのあるハイブリッド特有の低音域の厚みと中高音域のレイヤーの細かさを体現していたイヤホンで、やっぱりMS4とは比べ物にならない音場。
さすがカスタム機。しかも、これもデモ機なので耳に合わずで、この聴き応え。
出会ってから3ヶ月位は寝ても覚めてもMAVERICK IIIのことしか考えてなかった感ありましたね。
とにかくカスタム機に魅せられた感じで、如何にして購入に持っていこうかと。
MAVERICK IIIも入門機ではないので、約19万円というなかなかの価格。
そう簡単には変えるわけではなく、毎週末eイヤホンに足を運んでは、とにかくMAVERICK IIIの試聴に勤しむ日々でした。
そんな日々が続いたときにふと気づいたのが、カスタム機はハウジングを含めてパーツを選べると。
これに気付かなければよかったのですが、気付いたのが駄目でしたね。
MAVERICK IIIのカスタムイメージを見つつ、実際のカラーサンプルを見た瞬間に「耳型ってまだ取れます?」と聞く始末。
衝動買いってあるんですねー。
即日、耳型取って、オプションもりもりのオーダー。
2ヶ月半の後MAVERICK IIIは手元に届きましたとさ。
やっぱカスタム機は半端ないなと。
MS4もリスニングとしてはかなり耳に幸せを運んでくれたイヤホンでしたが、MAVERICK IIIは音の印象をガラッと変えるレベル。
積んでるドライバーの数も違うし、そもそも耳に完全フィットしているので、雑音が入る隙間もなく、音に集中できる環境は至上の環境でした。
加えてMAVERICK IIIを迎えるにあたって、それまでWALKMANをプレイヤーで使っていましたが、FiiO M15に乗り換え。
これはカスタム機をフルに使うため、バランス出力を備えたDAPが最低限用意しておきたいなと思いつつ、普段使いでの使用感にマッチしていたのがM15しかなかったので、この選択になってしまったのですが、まぁ、後悔はないです。
(このときは早々に終売になるとは思わず、余計に買っておいて正解だなと)
MAVERICK IIIで個人的にはイヤホンをこれ以上買うことはないなと思いながらも、ワイヤレスはATH-CKR7TWとUTWS1の混成から、やっぱり通信周りの不具合が多発しすぎるということで、音質面を最重視して知人からの勧めもあってSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2へ。
通信が切れにくいとは言いつつも、やっぱり母機経由では特定箇所で切れるのもあり、いつかは買い換えるかと悩んでいるときに、ヨドバシのBTイヤホンコーナーでまったく通信が切れなかったSONYのWF-1000XM4へお乗り換え。
通信周りの問題がなければMOMENTUMだったかなぁと思いながらも、WF-1000XM4はアプリ込みでMOMENTUMに匹敵する化け方を見せてくれたので、買い替え自体は未だに正解だったのかは見極めれてないですが、満足はしています。
まぁ、これで有線もワイヤレスも整ったかなと思ったわけですよ。
有線はカスタム機を導入、DAPもそれなりの高級機で、ワイヤレスもハイエンドを買った。
普通に考えたら突き崩しようのない布陣なんですわ。
ただ、一連の乗り換えの中で一時期有線を離れて完全に無線にシフトした期間があり、MOMENTUMとWF-1000XM4を経由したことで、MAVERICK IIIにある問題が生じたんですね。
BASSが足らん。
完璧だと思ったMAVERICK IIIの弱点。
弱点というか、まぁ仕様通りと言えば仕様通りなんですが、BASSがMOMENTUMとWF-1000XM4に比べて圧倒的に非力。
これはVRアイドルグループ「えのぐ」の楽曲「スタートライン」を聞いていて気付いたんですよ。
最初はMAVERICK IIIの音に耳が慣れていたので違和感はなかったのですが、無線を多用してMOMENTUMとWF-1000XM4の音に慣れて、MAVERICK IIIに戻るとBASSが足らんのです。
全体の解像度は完璧なんですが、如何せん全体域での解像度がありながら、迫力がない。
で、選択されたのがMEST MINI。
最初はFiiOのFH3で良いかなと思いながらも、MAVERICK IIIを聞いた耳には不足。
じゃあ、UNIQUE MELODYさんで出してる2HTなら満たしてくれるんじゃなかろうか。
いや、うん。そうそう。それでええんよ。
しかし…何か足らん。
この上となると、(この時既に売却していた)MS4か?
いや、またMS4に戻るのは新鮮さに欠ける気がする。
そういやUNIQUE MELODYさん、MINI MESTとかいう新作出してたよね?
こ い つ だ
MINI MESTの前にMESTという16万くらいするイヤホンが出てたわけですが、そもそもユニバーサルで16万とか出すならカスタム買うわーという感じだったのと、その時の骨伝導がうまく耳にはまらず、気持ち悪い鳴りだったので、試聴するときは半信半疑な感じで、水月雨のBlessing2へ行く気満々だったのです。
ただ聞いてみると意外にもMESTのときに感じた気持ちの悪い響き方はなく、ストンと入ってくる音に衝撃。
解像度の粗さはあるものの、MAVERICK IIIには不足していた低域の厚みも感じられたので、こいつで行こうと。
その2週間後にMEST MKⅡが発表されるわけですが。
MINI MESTの購入自体は後悔ないのですが、買った時期には大いなる後悔でしたよ。
MEST MKⅡは骨伝導ドライバーがMEST、MINI MESTのときより進化していて、かつカスタム機という選択肢を提示してきたので、もう魅力しかない。
骨伝導の響きはそれなりに知っていたつもりでしたが、MEST MKⅡの鳴りはより深みを増していて、ユニバーサルを聞いている段階から「こいつをカスタム化したらどうなってしまうのでしょうか」と。
2週間位聞き込みに聞き込み、オーダーするしかないのかと悩んでいるときに、例によってeイヤホンの店員さんがハウジングのイメージを持ってくるんですよね。
Twitterを見てると結構な方が選択したカーボンに紫の差しが入ったPurple Fiberという見た目のハウジングに一目惚れ。
「耳型、まだ取れますか?」
と、いつぞや呟いた言葉を吐いて、即日耳型採取してオーダー。
約2ヶ月半の後に到着して、今は聴き込んでいるところです。
いろいろ変遷を経て、MEST MKⅡは至上のイヤホンだなと、今は落ち着いています。
MAVERICK IIIもお払い箱というわけではなく、これにはこれにしか出せない音場というものがあるので、MEST MKⅡとは使い分けはすると思います。
頻度はMEST MKⅡの方が多いと思いますが。
加えてWF-1000XM4とも比較すると、やはりMEST MKⅡの音場には叶わず、勝てる要素としてはヒアスルーと携帯性ですかね。
価格帯がそもそも違うので比較すること自体が間違っているわけですが、多数ドライバーと骨伝導、カスタムで完全に耳にフィットした環境の音は、そうそう超えられないものだと思います。
特に色々聴き込んできた中での低音域の唸り響く音場は、MEST MKⅡならではの響かせ方かなと。
ただ、これもいつまで至上と思えるかですかね。
DN-1000でイヤホンの世界が変わり、それでも価格帯を上げればまだまだ知らない音の世界があって、イヤホンの最上限として購入したMAVERICK IIIを以てイヤホンの買い足しはないなと思いながらも、ワイヤレス化の波に飲まれ、有線に戻ったかと思えば、イヤホンの進化にMAVERICK IIIを超えるカスタムに出会いと。
まぁ、技術は進歩していくもので、MAVERICK IIIが出た当時にはイヤホンの中に骨伝導入れてやろうぜとは思わなかったでしょうし、BAも進化し続けていて、DDに匹敵するくらいの鳴りを持つBA型イヤホンもありますからね。
いつかはMEST MKⅡを超える新しいイヤホンも出てくるでしょう。
そしてまた、耳がイヤホンを欲しがる時が来るんですよ。
イヤホン沼ってそういうこと。