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静かな雨、日曜の朝。

外出自粛がどこまで本気事として伝わっているか、イマイチ不明な週末。
雪に変わるかも、という雨が降り続く日曜の朝。雨粒の音だけが聞こえる静けさは、自粛の効果なのだろうか。

おそらくいまの東京は、転がり落ちる寸前のところにいて。ちょうど坂のギリギリのところで、球がぐらぐらと、揺れている。ちょっとひと押しされてしまえば、簡単に武漢に、イタリアに、スペインになっていくんだろう。
律儀とも言える正確さで、同じ現象が、場所を変えて、時差を持って起こっているから。
つぎは、東京だと思った方がいい。

そうなった時、怖いのは、守れる命も守れなくなる事。若いからと言って必ずしも平気ではないということ。感染の爆心地TOKYOから地方の実家に逃げ帰る時に、地元の両親や祖父母、友人らを感染のリスクに晒すのだという事。

若いとか年寄りとか関係なく。世代間で争うような段階ではなく。本当に大切な命を守るために。不要不急の外出をしない、勇気を持ちたい。なんとなく、外に出たくなるけど。なんとなく、化粧水が足りないような気持ちになってしまうけれど。顔が乾いても、死なない。

家にいることを、もっと充実させたい。
家にいることで、もっと充実したい。

読めずにいる本だって、たくさんある。
まず、積ん読本たちを解放しよう。

クローゼットの整理をいい加減、しよう。

いまおうちで過ごす時間は、これからの生き方において、とても大切なものになるはず。基盤を整える。思うことは、年を経るごとに、大事なのは、どれだけ自分を丁寧に扱えるかということ。健やかさや清潔感があって初めて、大人の美しさは生まれる。

ちょっとぞんざいに自分を扱っちゃうのがかっこいいのも、様になるのも、30歳まで。
30過ぎたら、自分自身を慈しんで、丁寧に生きられるかが、その人の魅力を作ると思う。

雨の日曜日。
窓の外は、雨音だけ。

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