お腹に針をぶっさして―コロナ禍の妊活ー
情報がないなぁと思う。いつになったら再開していいのか。
病院で言われた。
「はなあめさんは、まだ若いから。はなあめさんと同世代の方はお休みする方が多いですね。もちろん一概には言えませんけれど。」
体外受精にステップアップした初めての周期。
自分で注射もできるようになった!すごい。
二日おきにおなかに注射を打って、卵を育て。無事、採卵。
採卵では初めての全身麻酔に、数を数えているうちにすこーんと記憶が失われて。麻酔の凄さを知りつつ。初めてだらけの経験にそわそわしながら。卵は思ったよりも多くとれた。その後、何個が無事受精卵に育ったのか、正直記憶があいまい…。それほど、時間がまた経ったという事。でも、戻せる卵が一つは確実にあって、4月2日、いつものレディースクリニックの診察室で先生と向き合い、多数決にのかって、妊活の中断を決めた。
コロナが始まって、どれほどの妊活女性が、カップルが、その選択に迷っているのだろうと思う。私の担当医は、40代の女性は比較的継続する傾向があると言っていた。それもそうだろう。時間との闘いだもんね。体外受精にステップアップして最初のつまずきは、採卵後すぐに戻せなかったこと。卵巣が腫れていた。安全パイをとろう、ということで、1カ月後に戻すことに。そうこうしているうちにコロナが猛威をふるっていた、というわけ。
次、いつ再開するかは、正直、これという目安がない。
まだまだ生活は元通りにはならなさそうだし、医療崩壊だって一時期ブームのように過熱報道されていたころに比べると報道はなくなったけれど、それがイコール大丈夫ってわけではないだろう。
生理が始まったら3日目までに、来院。それが、妊活再開のために必要な事。もうすぐたぶん生理が来る。その時まで悩むのだろうけど。いまは、この生理で病院に行こうかと。
いつ再開させるのか。幸運なことに、まだその手綱はわたしの手の中にある。よく考えて。次の選択をとろうとおもう。