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屠蘇風呂(とそぶろ)であったまる


屠蘇風呂で新年を彩る特別なひととき

日本の新年には、古くから邪気を払い、健康と長寿を願う文化があります。その象徴のひとつが「屠蘇(とそ)」という薬酒。そして、この屠蘇の効果と香りをお風呂で楽しめる「屠蘇風呂(とそぶろ)」というのがあります。今年も我が家では楽しみました。寒い冬の時期に心身を温め、リラクゼーション体験を提供してくれる屠蘇風呂。新年の我が家の定番です。


屠蘇風呂とは

屠蘇風呂は、正月の風習である屠蘇飲みの効果を入浴剤として楽しめるように作られたものです。このアイデアは、歴史のある東岡堂薬院が長い研究の末に商品化したものだそうです。屠蘇には健康を促進し、邪気を払うといった伝統的な意味がありますが、これを湯船で味わえるのはとてもユニークですよね。


屠蘇風呂の特徴

🌿 厳選された香草

我が家で使っている屠蘇風呂には◆蒼朮(ソウジュツ)◆当帰(トウキ)◆川芎(センキュウ)◆大茴香(ダイウイキョウ)◆陳皮(チンピ)◆桂皮(ケイヒ)の6種類の香草が使用されているようです。お酒として飲むお屠蘇とは桂皮や陳皮など以外は異なるようですが、製造している会社の研究でこの内容になったそうです。これらの香草がもたらす香りは独特で、いかにも薬湯に入っている感じです。生薬と捉えると、当帰や川芎は「血」を補い、血行を促進する作用があるため、冷えや生理不順、頭痛の改善に効果が期待できそうです。陳皮と桂皮は気の巡りを良くし、胃腸の機能を整える作用があり、気滞が原因のストレスや腹部膨満感に働きかける可能性がありそうです。桂皮と大茴香は身体を温める作用が強く、冷え性や血行不良に効果があり、蒼朮は、体内に溜まった湿気を取り除き、胃腸の調子を整える作用が期待できそうです。

🧵 手作業のぬくもり

入浴剤は、一つひとつ丁寧に手ぬぐいで包まれ、ミシンで縫い合わせられています。その手作業のぬくもりが贈り物としての価値もありそうです。包装の縁起の良いデザインも、新年にぴったりの気分を演出してくれます。

屠蘇風呂の楽しみ方

使い方はとても簡単です。

  1. いつも通り浴槽にお湯を張ります。

  2. 屠蘇風呂を袋ごと湯船に浮かべます。

  3. ゆったりと湯に浸かり、香りを楽しみながらリラックス。

香りが広がる瞬間、まるで異空間にいるような特別なひとときを感じることができます。


屠蘇風呂のおすすめタイミング

屠蘇風呂は、新年を迎える準備として12月末から1月初旬に最適ですが、寒さが続く10月から3月にかけていつでも楽しめます。湯冷めしにくく、寒い季節にぴったりのアイテムです。


屠蘇風呂で始める新しい習慣

香りが濃厚で、人によっては少し強く感じる場合もあるかもしれませんが、私はこの香りが大好きです。新しい年のスタートを、屠蘇風呂で特別なものにしてみませんか?日本の伝統的な知恵が詰まったこの入浴剤は、忙しい日々の中で忘れがちな「心身のケア」を思い出させてくれます。湯船に浸かりながら、1年の健康と幸運を祈る時間は、現代人にこそ必要なひとときかもしれません。

寒い冬こそ、温かい屠蘇風呂で至福の時間を過ごしてみてください。特別な香りに包まれて、新年にスタートダッシュといきましょう。

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