冷えていませんか?

冷えている人が多い

診察をしていると、この人はからだを少し温める方がよいと感じる患者さんが少なくありません。ご自分で冷え症と思っていいない人でも、お風呂に入るのが大好きで、ゆっくり温めると体調が良くなるような人は、体に冷えがあると思ってていいと思います。体がぬくもりを求めているわけです。

日本人の深部体温は昭和初期より下がっていると言われています。現代の生活では、体を冷やす生活習慣が広がっているとされています。エアコンと冷蔵庫がその代表格。さらには身体を動かさずに生活出来る状況も大きく影響しているかもしれません。

クーラー病

クーラー病という言葉もありますが、夏になると外で暑くなった身体を冷えた部屋で一気に冷やすことが増えます。また冷環境で長く働くこともあるでしょう。エネルギー政策もあり、最近は少し室温を上げる傾向にありますが、冷え性の方にはまだまだ辛い温度設定かもしれません。

冷蔵庫病

冷蔵庫病という言葉はまだ市民権を得ていないかも知れませんが、冷えた食材や飲料水を摂取するというのは、身体をとても冷やします。キンキンに冷えたものを飲めば、氷嚢をお腹の中に入れたくらいのインパクトを体に与えるのではないでしょうか。冷蔵庫など無かった江戸時代でも、貝原益軒は食べ物は温めて食すことを勧めています。

身体を動かさなければ、筋肉量も減ってきます。筋肉は収縮するときにエネルギーを使い、発熱源ともなります。発熱源が減れば、体も冷えやすくなりますね。

自分が冷え気味の体かな、と思ったら、身体を冷やさない生活とするようにしましょう。

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