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長湯温泉(大分県)のラムネ温泉館

 大分県で温泉といえば、別府が有名ですね。湯煙がそこかしこから上がる別府のまちをみると、温泉の街だなぁと思います。でも別府だけではないですよ。竹田市にある長湯温泉も素敵なところです。

 私が長湯温泉の名前を初めて聞いたのは、渓流釣りが趣味の先輩医師が、話してくれた時です。「釣りで疲れた体に夢中打って、長湯温泉にゆっくり浸かると疲れが取れるんだよね。」と言っていました。 それを聞いて実際に訪れてから、毎年数回行くようになりました。


炭酸泉の魅力

 長湯温泉は「日本一の炭酸泉」として知られています。その名の通り、温泉には二酸化炭素が豊富に含まれています。長湯温泉にある、ラムネ温泉には湯温は約32℃の温泉があり、温泉とするとかなりぬるめです。しかし、このぬるさが炭酸泉の醍醐味なのです。気体の水への溶解度は温度が上がると低下するということは理科で習いますよね。低音の温泉だからこそ、炭酸が多く溶け込み、湯に浸かったか体全体に小さな気泡がまとわりついてくるのです。まるで炭酸水の中に入っているかのような感覚を味わえます。また、まさに長湯をしてものぼせることもありません。

ラムネ温泉館

 このラムネ温泉館は、日帰り入浴できますが、実は大丸旅館の外湯としても営業されています。ラムネ温泉館は、その名の通り、炭酸泉が特徴の温泉施設です。建物は焼き杉と漆喰で造られており、屋根には手練りの銅板が張られています。静かな空間で、全身を銀色の泡で包む炭酸泉の心地よさを堪能できます。また、待合ロビー棟の2階には文豪川端康成と高田力蔵画のゆかりの美術館とギャラリーもあり、温泉だけでなく文化も楽しむことができます。また、その建物に自由に出入りする、猫ちゃんにも会うことができますよ。

温泉の効能

 温どは32℃と書きましたが、内湯には温かい湯も準備されていますし、
炭酸泉には、血圧を下げる効果や動脈硬化の予防、慢性皮膚病の改善など、多くの健康効果があるとされています。私自身も長湯温泉を訪れるたびに、体の疲れが取れ、心身ともにリフレッシュされるのを実感しています。

温泉

 温泉には、低温の湯と少し高めの湯があります。低温の湯は露天風呂となっており、長方形の湯殿の隅に源泉が気泡とともに湧いている場所があります。その周囲1メートルの範囲では「5分で譲り合ってください」との表示がありますが、そこから離れても効果は変わらないとのことです。ただ、体につく気泡は近い方が多いように感じます。私は1時間近くゆっくりとそこに浸かりますが、途中でサウナに入るのも良いと思います。最後に、内湯の温度が高い湯に浸かり、体を温めてから出るのが私のおすすめです。

 家族風呂もありますが、普通の湯殿の方がおすすめです。なお、家族風呂は電話予約ができないため、土日や祝日はオープンの10時前に行って順番を取る方が良いかもしれません。

まとめ

 長湯温泉は、その独特の炭酸泉と美しい自然環境、そして歴史と文化が融合した魅力的な温泉地です。身体中に気泡がまとわりつく炭酸泉の心地よさを、ぜひ一度体験してみてください。きっと、日々の疲れが癒され、リフレッシュできること間違いなしです。私もまた近いうちに訪れて、この素晴らしい温泉を満喫したいと思います。ただし、真冬に行くのはお勧めしません。体が冷えます。

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