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HONDA GoldWingのライディング・モード

バイクに乗るのが快適な季節になったなぁと思っていたら、もう梅雨時期となりましたね。梅雨が明けると、ヘルメットの中が暑くなり、長時間のライディングが少し辛くなりますが、それでもやっぱりバイクの魅力には勝てません。今回は、Honda GOLD WINGのライディングモードについてご紹介します。

GOLD WINGには、4種類のライディングモードがあり、それぞれのモードで異なる走りのキャラクターを楽しむことができます。TOUR、SPORT、ECON、RAINの4つのモードです。モードによって、同じ操作でも、スロットルの開き具合や、7速DCTのATモードでの変速スケジュール、トルクコントロール、サスペンションの減衰特性、ブレーキ特性の5要素が変わってくるようで、操作感覚がかなり変わります。

TOURモード

TOURモードは、ゴールドウィングの走りの基準となるモードとされます。ただ、私にとってはこれでも少し力強い印象です。ロングツーリングや高速道路を走る際などには良いかもしれません。巡航時のエンジン回転を低く抑えながらも、勾配などの地形変化に対してもスロットル操作で力強く加速するストレスフリーなキャラクターが特徴です。アクセル開度に応じた適切なオートキックダウン(シフトダウン)の強さもモードにより異なると思います。下手なマニュアル操作よりも、スロットルの開閉によるシフトチェンジの方がずっとスムーズな走行ができます。Honda技術陣のこだわりを感じます。

SPORTモード

SPORTモードは、車体の持つ高い運動性能を存分に楽しめるモードです。ガツンとくる1800ccの迫力を直に感じるモードです。停車から、軽くスロットルを開いただけで圧倒的な加速感。高回転でグイグイ引っ張る変速スケジュール、車体の重さなど全く感じないスポーツバイクに変身です。私は滅多に使うことはありませんが、たまにこのモードを試すと、ハンドルにグイグイ引っ張られるような加速感を感じ、非常にスリリングで、私には刺激が強すぎます。ECONモードのつもりでスロットル操作をすると、前輪側が少し持ち上がりそうな感じすらしますから。

ECONモード

ECONモードは、市街地や郊外などをゆったり流すシーンでHondaが推奨する走りを表現するモードです。スロットル操作に対して穏やかな加減速特性とし、サスペンションもソフトな減衰特性にすることで、リラックスしたクルーズ走行が可能です。ATモードでは、低回転に抑えられた変速スケジュールにより燃費向上にも寄与しています。私は普段はこのECONモードを多用しており、のんびりゆっくり巡航するという気分です。おそらく燃費も良いだろうと思います。

RAINモード

RAINモードは、ウエット路やダートなど、路面の摩擦係数が少ないシーンで最も安心感の高い走りを提供するモードということですが、雨の日は基本的に乗らないので、このモードはほとんど使ったことはありません。おそらく加速も減速もジワリと行う設定になっているのでしょうが、もともとジワリ運転の私にとって、違いはよくわかりません。実際に濡れた路面では安全性に差が出る設計なのだと思います。

私はほぼECONモード(じいじモード)を使っています。エンジン始動時にはTourモードになっているので、スイッチでECONモードに変更します。給油後に変更せずに動き始めれば、すぐに変更していないことに気がつくぐらい加速感が違います。これまでにもドライビングモードを選択できるバイクに乗ったことがありますが、ゴールドウィングはモードごとの性格の違いを見事に際立たせており、モードを変えれば別のバイクに乗っているような感覚です。これからも時々モードを変えて、その日の気分や走行シーンに合わせたライディングを楽しみたいと思います。

GOLD WINGは、ずっしり感が強いので、見ていると車みたいに感じるかもしれませんが、刺激的な走りも楽しめます。軽快な走りなどできないだろうと思っている方もおられるかもしれませんが、一度試してみると車重を全く感じさせない挙動に驚くと思いますよ。どのモードもそれぞれの楽しみがあり、バイクの魅力を再発見すること間違いなしです。私も時には頭と体に軽く刺激を送るために、モードを変えながらライディングを楽しみたいと思います。

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