マルコによる福音*外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく
そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた手で食事をするのですか。」
イエスは言われた。「イザヤは、あなたたちのような偽善者のことを見事に預言したものだ。彼はこう書いている。
『この民は口先ではわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。人間の戒めを教えとしておしえ、むなしくわたしをあがめている。』
あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」
それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。
「皆、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。
中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。
みだらな行い、盗み、殺意、姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである。」
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マルコによる福音 7.5-8,14-15,21-23
年間第22主日
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心の中からどんな気持ちが湧きあがってきたとしても、神様はそれで私たちを嫌ってしまうことはありません。
こんな気持ちを抱いてしまいました、と素直に話せば、神様は温かい眼差しで受け止め、その気持ちに囚われ続けてしまうことのないように、言葉や行動に移して誰かを傷つけてしまわないように、きっと助けてくださいます。
祈祷書にあるようなお祈りも大切ですけれど、それだけにこだわらず、いつでも、どこでも、神様とどんどんお話できたらいいですね。
休息をしっかりとりながら、今週も、神様と一緒にいろんなことを乗り越えていけますように。
かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。