聖金曜日・主の受難
彼が刺し貫かれたのは
わたしたちの背きのためであり
彼が打ち砕かれたのは
わたしたちの咎のためであった。
彼の受けた懲らしめによって
わたしたちに平和が与えられ
彼の受けた傷によって
わたしたちはいやされた。
わたしたちは羊の群れ
道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。
そのわたしたちの罪をすべて
主は彼に負わせられた。
苦役を課せられて、かがみ込み
彼は口を開かなかった。
屠り場に引かれる小羊のように
毛を切る者の前に物を言わない羊のように
彼は口を開かなかった。
**イザヤの予言53.5-6 聖金曜日・主の受難**
イエスさまは「まことの神であり、まことの人間である」存在として、私たちのすべての罪を担ってくださいました。
体の痛みだけでなく、大切な人を失う悲しみや憤り、理不尽な思い、そして非難されたり、誤解されたり、嘲りを受けたり、裏切られたり…人間の心が受ける、あらゆる痛みを経験なさいました。
イエスさまが、私たちがどんな状況にあっても決して見捨てたりせず、赦してくださること、愛してくださることへの感謝を、今日のご受難の記念を通して胸に刻みたいと思います。
かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。