長崎・浦上教会*聖ルドビコ茨木像
神はわたしを救われる。
そのいつくしみをたたえよう。
神よ、あなたはわたしを救い、
死の力が勝ち誇るのを許されない。
神よ、あなたは死の国から
わたしを引きあげ、
危ういいのちを助けてくださった。
わたしの心はあなたをたたえ、
黙っていることがない。
神よ、わたしの神よ、
あなたをとこしえにたたえよう。
**詩編30 四旬節第4月曜日**
長崎、浦上教会の聖堂の外を左奥に歩いていくと、日本二十六聖人殉教者のなかで最年少(当時12歳)だった聖ルドビコ茨木のご像があります。
かわいそうに思った役人が「信仰を捨てれば助ける」と説得しても、『つかのまの生命と永遠の生命を交換するのは意味のないことです』と断り、西坂の丘では「わたしの十字架はどこ?」と、子どもの背丈に合わせた小さな十字架に喜んで駆け寄ったといわれています。
洗礼を受けてわずか1年。京都の修道院で捕縛され、あちこちで引き回され、長崎まで歩かされても、ずっと朗らかで周囲の大人たちの励みになっていたとも。
浦上の丘でも十字架を胸に、やわらかな、希望に満ちた表情で神の国を見つめています。
かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。