手編みロザリオ*中継部分の修理
十字架のすぐ上にある、中継部分が切れてしまったロザリオの修理をお預かりいたしました。
お母さまの大切な形見で、切れてからは細い針金や糸をぐるぐるっと繋いで使っておられたそうです。
手編みのロザリオは「洋白線」という、1本の長いワイヤーから中継パーツを作ったり、編んだりしていきます。
適度な硬さとしなやかさがあり、とても丈夫なのですけれど、1箇所だけ何かの拍子に外れてしまったようです。
ほかに心配なところがないか全体もチェックさせていただきましたが、とても均一に、美しく丁寧に編まれていて、昔の方の手仕事の素晴らしさを感じられるロザリオでした。
これからもどうぞお母さまの想いも引き継ぎながら、たくさんお祈りを続けていただけたら嬉しいです。
大切なロザリオを預けていただき、ありがとうございました。
かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。