ルカによる福音書*見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください
そのとき、徴税人や罪人が皆、話を聞こうとしてイエスに近寄って来た。
すると、ファリサイ派の人々や律法学者たちは、「この人は罪人たちを迎えて、食事まで一緒にしている」と不平を言いだした。
そこで、イエスは次のたとえを話された。
「あなたがたの中に、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。
そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう。
言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」
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ルカによる福音 15.1-7
聖カルロ・ボロメオ 司教 記念日
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洗礼という大きなお恵みに与った、復活徹夜祭の翌日のことでした。
ご復活祭のミサで説教をしてくださった補佐司教様が「今日は、昨晩洗礼を受けた方もここに来ておられますが、イエス様のほうこそきっと『洗礼を受けてくれてありがとう、私を信じてくれてありがとう』と、おっしゃっていると思いますよ」とお話くださったのが、いまでも強く心に残っています(これにはさすがに泣いちゃいました…)。
神様に見つけていただいた喜び、そしてそれを、神様が心から喜んでくださったこと。
ずっとずっと、心に留めていたいです。
写真は昨日、外海文化市が開催された出津集落にある、世界遺産にも登録されたカトリック出津教会です。
お御堂が開いていたので、設営の前にしばらくお祈りさせていただきました。
どっしりした密度の高い空気が、これまでどれだけの祈りが捧げられてきたかを、沈黙のうちに語りかけてくれるようでした。