古いガラス珠のロザリオ修理+リメイク
90歳を超えられたお義母様の、ロザリオの修理を承りました。
お嫁さんにあたる方から「古いロザリオを、珠が足りなくなっているのを気にしながら、なぜかいつもティッシュにくるんでポーチに入れているんです。」と伺い、それはきっと、かなり大切にされているのだと思いますよ、とお話させていただきました。
大正生まれだった私の祖母や、介護施設に勤めていたときの利用者様もそうでしたけれど、ご高齢の方は大切なものをティッシュに包むご様子がよく見受けられます。
その方によって、アクセサリーだったり、入れ歯だったり、小銭だったり。間違えてティッシュごと捨ててしまわないように、気をつけていたものです(汗)
似たような感じで、子どものころ、おばあちゃんからティッシュに包んだお小遣い(千円札など)をもらったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
送っていただいたところ、気泡が可愛らしい古いガラス珠のロザリオで、珠が4つ、それからセンターメダイもなくなっていました。
同じ珠を探すのは難しかったため、黙想部分など6カ所に水晶を使い、アヴェマリアの祈りの部分に、そこから外したガラス珠を補充。
センターメダイはクロスと雰囲気が合いそうな、縁にお花のついたマリア様を選びました。
そうするとガラス珠が2コ余りましたので、不思議のメダイと合わせて、おまけで小さなストラップを2つ制作させていただきました。
これからも、ずっと大切にお持ちいただけたら嬉しいです。
マリア様のご加護のもと、お義母様がいつまでもお元気でいてくださるようお祈りしております。
かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。