WinActor【技術ネタ】RPA実行エラーをメールで通知する
こんにちは。
社内で日常業務をしながらRPA開発や育成に携わっています。変数なんて聞いたことのないところから始めた方々を見ているので、初心者さんの躓きポイントや「こうだったらいいのにな」と思っているポイントが見えてきます。数ある中でも今回は実行時エラーをメールで通知する方法をテンプレートとしてご紹介します。このテンプレートは非常に汎用性が高く、全てのRPAに必要なモジュールのような感覚です。自分流にumsファイルとして保存してもいいですし、ライブラリに登録しておいてもいいと思います。
ではやってみましょう。
全体像
まずは全体像です。正常系にはルーティン作業のノードやサブルーチンを設定してください。
例外処理グループの異常系に5つのノードを入れます。
どこにノードがあるかわかりにくい場合はライブラリの検索窓に「情報収集」などの語句を入れて検索してみてください。
1つ目のノード「エラー情報収集」
このノードで実行時に発生したエラーの詳細を収集します。
下の画像のように既に変数が設定してありますのでこのまま利用しましょう。
メール報告で送信する文章を準備する
実行時エラーを報告するための本文を用意します。画面左下のWindowsマーク→Windowsアクセサリ→メモ帳を開きましょう。
下の画像のようにメールで届く内容を設定します。先ほど設定した変数を{}で囲みます。{}は半角です。名前を付けて保存しましょう。拡張子は.txtです。
2つ目のノード「テキストファイル読み込み」
ファイル名に「エラーメール本文」という変数を設定しました。
変数一覧の初期値に先程メモ帳で作ったテキストファイルの保存先を絶対パスで設定しておきます。(例:C:¥xxxx¥errormail.txt)
3つ目のノード「変数から差し込み」
先程のエラーメール本文をWinActorノートへ差し込みます。
4つ目のノード「変数に取り込み」
WinActorノートで本文と変数を連結させた文章を再度変数へ返します。
折角メモ帳で整えた文章なので改行は「含める」にしておきましょう。
5つ目のノード「メール送信」
項目は出来る限り変数で設定しましょう。ロボット数が増えるほど変数一覧で管理出来ると大変便利です。例えば差出人には「差出人」という変数を設定します。変数一覧の初期値に差出人のメールアドレスを設定します。
一度エラーを起こして動作を確認してみてください。
これで完成です。お疲れ様でした。