見出し画像

“自分”を見つめ直す

誰かに気に入られたい、振り向いてほしい、評価されたい…。
誰でも人に良く見られたいし、有能だと思われたいから努力する。それは間違ってはいませんが、努力するところを間違えていたらどんなに努力しても周りからの評価は変わりません。今回はそう思うきっかけになった出来事を書いていこうと思います。

毎年恒例のロールプレイングコンテスト

ロールプレイングコンテストとは、ショッピングセンター内で働くスタッフの接客技術を競うコンテストのことで、年に一度開催されます。これには必ず店舗から1名は出場しないといけません。誰でも参加は可能ですが、審査員数名とオーディエンスの前で接客をする為、だいたい毎年譲り合いになります(笑)

最初私も出たくなかったのですが、ふとやってみようという気持ちになり立候補しました。コンテストは毎回お客様役の人が、”彼氏にプレゼント”、”旅行に着ていく服”、”自分にご褒美”などニーズの設定を変えて出てきます。そしてそのお客様に対してどれだけ良い接客ができるかが審査のポイント。その為、いろいろなお客様を想定して同僚に演じてもらい、接客の練習をしました。店長にもアドバイスをしてもらい、こんな感じのお客様がくるのではないかとある程度推測を立てて、シナリオを作って本番に臨みました。

でも実際に審査が始まると、想定していたお客様像とぜんぜん違い頭が真っ白に。「とにかく練習した通りこの商品をおすすめしなきゃ!」とお客様に覚えたセールストークを必死に伝えました。でも結果は入賞すらせず。

この時私が失敗に終わった理由は
・シナリオを作り、それ通りに言葉を覚えて練習していたこと
・覚えたフレーズをそのまま伝えただけになっていたこと

接客ではなく暗記したことを披露する場になってしまっていたんですね。

2度目のコンテスト出場

1度目が情けなさ過ぎて翌年もトライしました。2度目は練習もかなり念入りにして、準備万端で本番へ!!!どんなお客様が来ても対応できるようにシナリオは作らず、絶対伝えたい商品のポイントだけしっかり押さえて臨みました。でもまたもや入賞にかすることもできませんでした。

2度目の敗因は
・お客様がなぜ買物に来たのか経緯を聞き出せていなかった(講評から抜粋)
・なぜその商品をおすすめするのか理由付けが明確ではなかった(同上)

1度目よりはだいぶ改善したのですが、やはり接客というよりは、練習したことを出し切る場のような感じになってしまっていました。

ここで私は考えました。
そもそも練習すること自体が間違っているのではないか?接客技術を競うコンテストなら、それに向けて練習なんて必要ない。普段の接客に磨きをかけることが重要だ。そう思いました。そこから接客の見直しと改善へ。

3度目の挑戦

これが最後だと思ってコンテストに参加しました。
今までと変えたことは、”あえてあまり練習をしない”ことです。練習をしてしまうと、コンテスト用の接客になってしまうし、どうしても練習した言い回しやフレーズを言わなきゃと考えながら話してしまうから。

店長に言ってもあまり理解してもらえず、「こんなんで入賞できるわけねーだろ!」と練習の度いつもキレられました(笑)でも練習は本番で委縮しないように、その緊張感に慣れる場と思ってやる程度にしていたのです。だから3回目にして1番ほぼ練習なしで本番に臨みました。

結果は・・・・・・・・・・・・4位入賞!!!

驚きすぎて何も言葉が出ませんでした。

入賞の要因は
・ナチュラルな受け答えができていた(講評から抜粋)
・的確なニーズ把握と共感ができていた(同上)

3度目の挑戦は、とにかく”いつもの自分で接客する”ことだけを考えていました。きっとそれが功を奏した大きな理由です。

自分を見つめ直して

私には3度もチャンスがあったからわかったことですが、”人前で見せる用の接客”は練習してもなんの意味もありません。入賞する人は普段の接客もコンテストの接客も同じなんですから。よそ行きの自分を作り上げることにフォーカスするのではなく、自分が評価される為に今足りないこと(根本)にフォーカスしてスキルの底上げをしたことが成功の要因です。

しっかりと足元を見て着実に成長していければ、周りのあなたを見る目がガラッと変わる日が来るかもしれません。みなさんもぜひ、今の自分に足りないもの、考えてみてください。

ではまた☆

よろしければサポートをお願いします!自分のスキルアップと新しいことを始めるために使わせていただきます(^^)