言葉使いは心遣い

言葉は人柄を表すといいますよね。
その人の言葉選びや言葉使いで、印象が決まるといっても過言ではありません。今回は言葉遣いを変えたことで起きた変化についてお話をします。

敬語で喋ればいいと思っていた時代

新卒でレディースのアパレルブランドに入社をして働き始めた時、言葉遣い以前に、まだ正しい敬語すら使えていませんでした。だからとにかく知っている敬語を駆使してなんとかお客様と会話をする感じで。自分では上手いこと話しているつもりでした。でも童顔+敬語のたどたどしさから、アルバイトに間違われることも多かったんです。未熟の塊ですね。。

外資ブランドに転職して・・・

外資ブランドのスタッフに求められることの一つに、”ブランドイメージを体現する”ことが挙げられます。わかりやすく言うと、”ブランドの服を着こなし、ブランドに見合う言葉遣いや立ち居振る舞い、サービスを提供する”ことです。

ブランドに見合う言葉遣いや立ち居振る舞いなんて、そう簡単には身に付きませんよね。だから接客したらその都度、自分の言葉遣いや敬語を振り返り、改善できるように努力をしていました。するとある時お客様からこんな言葉を頂いたんです。

「学生さんかと思ったけど…喋ったら言葉遣いがしっかりしてるし違うよね?お姉さんいくつ?」と。

今までアルバイトにしか思われなかった私が、見た目と言葉遣いのギャップから「もしかして社員なのかな?」と疑問をもっていただけた瞬間でした。敬語を正したり言葉遣いを変えたことで、周りの見方や私に対する信頼の度合いが変わったんです。それだけ言葉はその人を表すツール、またその人を判断する重要なツールなんですね。

言葉遣いを変えて変化した”自分”

言葉遣いを意識して変えたことで、役員や経営者の方、ご年配の方などの顧客様も増えました。信頼と安心感が生まれたのだと思います。
そして同時に、言葉が丁寧になったことで、自然と立ち居振る舞いも丁寧になりました。言葉と行動はリンクしています。言葉遣いが乱暴な人はやはり行動も乱暴になりがち。言葉遣いだけでこんなに変化が生まれるんですね。

そしてもう一つ変わったのは、正しい敬語や言葉遣いは、相手に敬意を払って話すため、相手への心遣いとして必要なマナーだと思うようになったことです。今までは、自分が自信を持って接客をするために言葉を学んでいました。でも言葉は人と交わすもの。その人に気持ちよく会話を楽しんでいただくために、最低限、心得ておくべきものが正しい敬語や言葉遣いだと思います。もちろん年齢や人柄によって、少し崩したフランクな喋り方をすることもあります。でもそこで忘れてはいけないのが相手の方への心遣い。言葉を崩して話すことと、敬意を払わず話すことは違います。その認識をしっかり持った上で、正しい言葉遣いで話すことが必要だと思います。

”言葉遣いは心遣い”
みなさんもこの言葉を心に留めて、上司や同僚、家族や友人と話してみてください。意識し続けていたら、きっと自分自身も周りの反応も変わってくるはずですよ!

ではまた☆

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