親ガチャ

リアルでは聞かないけど、ネットでよく見る“親ガチャ”。それを見て、少し安心している自分がいます。

私は幼少期～結婚まで、あまり恵まれていませんでした。金銭的なことはもちろん、母子家庭で母親の愛情もあまり感じられませんでした。

母はよく、男だからとか女だからを口にしていました。兄には手厚いので、兄弟差別を感じていました。

よそはよそ、うちはうち。とよく言っていました。

小さい頃からサンタさんは来ませんでした。お小遣いも必要経費しか与えられませんでした。周りのお友だちが当たり前にやってもらってることも、うちには無いことが多かったです。

母は私の進学等にも興味がありませんでした。高校出たら働くんでしょ？くらいで。

母が仕事から帰ってきて家事をやってないと不機嫌でした。

それでも当時私はうちは貧乏だなーくらいにしか思っていませんでした。

どうしても欲しいおもちゃは粘って粘って、買ってくれたし、干渉されないし、優しいときもあったので。

でも今自分が親になって思うことは、母は女手一つで大変な生活を送っていたんだと同時に、やはり子供ながらにどうしようも出来ない事も多々あり、可哀想な子供時代だったなと。

幼いながら心配かけまいと、母には学校や塾であった嫌な出来事等はほとんど話せないでいました。

まぁ、完全に母親のせいというわけでもないので、今の時代と昔は違うし、やっぱり運が悪かった、これに尽きると思います。

反面教師にしたい事もたくさんあります。子供の話をたくさん聞いてあげよう、兄弟差別は絶対にしない、家庭環境を良くしよう、勉強もしっかり見てあげよう等々。

今のところ子供たちは私を慕ってくれています。子供が産まれた時から、心からこの子達を溢れるくらい愛しています。こんなに愛おしい存在はない、と。あなたのために～なんて思ったことないかも。ただただ愛してるから、素敵な人間に育って欲しいと思うだけです。

もしも万が一子供たちに親ガチャハズレと言われたら、まず反省をします。何がいけなかったか、どうすればよかったか。怒る？そんな訳ない。むしろ不満を指摘してもらい、初めて気づくこともあるから。

子供が成長すると同時に、親も成長していかなくてはいけないのだから。