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2025.2.21 FRI 東京オペラシティアートギャラリーほか

最近日の出の時間が6時半より前になった。
太陽が出てくる場所も随分と東寄りになってきた。
冬至から2か月。季節は確実に動いているね。

今日は日曜出勤の振替休日。
頑張ってまとめて3館、美術展に行った。

最初は新宿初台の東京オペラシティアートギャラリー「今津景 タナ・アイル」
インドネシアに移住し、メディアから採取した画像を、コンピュータで加工を施しながら構成、その下図をもとに油彩作品を制作している。作品テーマはインドネシアの神話、開発と環境汚染。それらは作家自身がインドネシアでの生活の中でリアリティを持って捉えたものであると同時に現地の歴史や神話、生物の進化や絶滅といった生態系などを重ね合わせ、より普遍性を持つ作品へと発展させている。
普段、あまり作品の背景などの譲歩を入れずに鑑賞することが多い私だが、今回は受付でもらった小冊子を読んで鑑賞した。日本が戦時下のフィリピンで行ったことを知り、その遺構を見ながらそこに住むということはどういった気持ちだろうか。
3月23日[日]まで。

オペラシティから歩いて10分ほど。甲州街道と玉川上水の暗渠の上を通って次は
文化学園服飾博物館「あつまれ!どうぶつの模様」。
鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れる。それはそれぞれの民族が動物に畏敬の念や神秘性を感じ、その力が自身にも宿るようにと模様に取り入れてきたのだと伝わってくる。
蝶、孔雀、ワニ、かめ、龍、、実在する動物から想像の動物まで、世界各地の美しく、力強い布やアクセサリーが展示されている。
アルプスのおじさんがヤギと戯れる図柄のスカーフがちょっと面白かった。
3月5日(水)まで。

最後は
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション「南桂子展 ―小さな雲」
銅版画家・南桂子の作品展。
細い線で表現された作品の中には、雲や舟や鳥、木々、お城のような建物、少女などが静かに繰り返し現れる。
とても静かな版画の世界。
そこから色々な物語が生まれそう。
細かい線刻をじっくりと見て、その表現の多様さにも驚かされた。
南作品は銅版画を中心にリトグラフや油彩も交えて約50点、
その夫の浜口陽三は約10点の作品が展示されている。
3月30日(日)まで。


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