足の皮膚が死んだ

GW、ふくらはぎに大きめの火傷を負った。

中程度の下、の火傷である。それなりの水脹れができたし、ぐちゃぐちゃリンパ液が出るくらいの、火傷。

医者にキズパワーパッド(的なものををキズパワーパッドの1/5の価格で)提供してもらいつつ、この2週間あまり自宅療養に努めている猪狩である。

1/5キズパワーパッドは1日に1-2回くらい交換していた(現在は1回)

これが、交換のためにめくるたびに、素人目にも皮膚ができてきているのがわかって愉快であった。

最初は焼かれて死んでいた皮膚。

その跡地に、外側からじょじょに、復活した赤ちゃん皮膚が生まれていく。

おもろい。

一番深くて、「こんなもん本当になおんのか?」とも思われた部分にも、ついに赤ちゃん皮膚がやってきた。

もう触っても大丈夫そうである。

そっと、ツヤっとした、だけどまだ赤い傷に触れる。

つやつやとしてハリのある赤ちゃん皮膚は、本当に自分の皮膚なのかと疑いたくなるほどの存在感を放っていた。

つやつや……さわさわ……

夫がいたので呼びつける。

「ねぇ!傷触ってみなよ」
「えっ」

何言ってんだこいつというリアクション。そらそうだ。夫にはぐじゅぐじゅのときの傷しか見せていない。

「もう大丈夫だから、ほら!」

どんだけ触らせたいんだ?という圧で傷を見せつける。

「この辺なら大丈夫だから!!!」

もはや新手のハラスメント、キズハラである。

なんとかして夫に傷を触らせると「ほんとだぁ、すごい」と感嘆の声を上げた。それを聞いて私も満足する。

「でしょう!!!」(ドヤァ)

これ、なにかに似ている。

そうだ!妊娠中に夫に胎動を触らせて「動いた!」「でしょう!」とする、あれに近いかもしれない!

皮膚の誕生。

それはつまり、生命の誕生。
そう言うことなのかもしれない。

さあ、明日は通院日。

ここまで盛り上がっておきながらなんだが、傷跡はいっさい残ってほしくない。先生にどれくらいで赤みが取れるのか、傷はどれくらい残るのか、恐る恐る聞く心の準備だけ、こっそりしている私なのであった。


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猪狩はな|教育ライター
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