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入社して半年したあたりで、新しいサービスが思い浮かんだので、構想から開発まで担当して立ち上げた話
始めに
「RUNTEQ」というエンジニア育成オンラインスクールで、エンジニアをしているハナムラと申します。
< 経歴:福岡生まれ/エンタメ業界→不動産業界→IT業界でwebエンジニア >
今回、「RUNTEQ Support」のお引っ越しサポートというサービスを、立ち上げからリリースまで丸ごと経験させてもらったのですが、
「ユーザーの声から、サービスを構想するまでの過程」
「サービスを形にする中で学んだこと」
をまとめてみました。
「エンジニア1年目のイメージ」「スタートアップで働くってどんな感じ?」を知りたい人にとって、もしかしたら参考になるかもしれないので、よかったらご覧ください。
きっかけは、「他のチームメンバーとの雑談」
サービスが生まれるきっかけは、CA(キャリアアドバイザー)チームとの雑談でした。
※CAチーム:エンジニア転職の就職活動をサポートをするエキスパート
CA「内定決まったんだけど、はじめての東京で、家探しに悩んでいる受講生が多くて、」
確かに。
カリキュラム・就職活動を乗り越えた後に、息をつく間もなく遠方への引越しって大変だよな・・
そんな感想がずっと頭に残ったので、「受講生の気持ち」を想像してみました。
受講生が抱いている”悩み”ってなんだろう?
まとめてみたら、”5つの悩み”に集約しました。
引越しに関する5つの悩み
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1.時間がない
スピードが早いweb業界だから、「もう来月入社予定!」と、引っ越しするまでの準備期間が短いことが多い。
2.お金がない
退職してフルコミットの期間が長かったら、まとまった貯蓄がなく、今はお金がかけられない。
3.余裕がない
入社までにやらなきゃいけない準備や学習が多い。
4.土地勘がない
全国からオンライン受講できるスクールなので、「今回が人生初めての東京移住!」という方も多く土地勘がない。
5.知見がない
不動産のことはよくわからないから不安。
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ん〜、、これどうなったら、悩みを取り除ける?
考えてみるか。
時間がない。だから、
家探しから入居までが早いと嬉しい。
お金がない。だから、
初期費用・家賃が安いと嬉しい。
余裕がない。だから、
引越しがいらないと嬉しい。
転居した後も楽だったら嬉しい。
ここまできてふと思いつきました。
『あれ、この条件ってシェアハウスなら、実現できるかも、、?』
社長のMove Fastで、一気に始まるのがスタートアップ
そんなことを思いついたので、社長と雑談のネタにしてみた所、思いの外盛り上がりました。
「卒業生の引越し、手伝えたらいいですよね〜」
「なんかシェアハウスとか良さそうなんですよ」
「これ(シェアハウス)がきっかけで、卒業後も受講生同士が仲良くできたら最高ですよね!」
そんな話をした翌週。
社長
「不動産関係のサービスを展開している会社があったので、話を聞いてみることにしました。ハナムラさん、商談同席されます?」
いや、Move Firstすぎるやろ、、
ここから急速に話が進み始めました。
どんなサービスにすれば、受講生にとって一番いいのか。とにかく考える日々が始まりました。
色んなサービスの形を模索した結果、
『家探しを手伝ってくれる不動産会社が、安心できる会社である』
ここだ、ここがキーだ。と思いました。
というのも、これって不動産業界の課題でもあるんですよね。
ポータルサイトから家探しをすると、数多ある不動産会社の中から、どの会社と繋がるかわからない。
いい不動産会社もいる中、よくない不動産会社もいる、、ここが解消できないと「受講生へのサービス」としてリリースできない。
つまり、
4.土地勘がない・5.知見がない
この悩みを抱く受講生にとって、安心して相談できる不動産会社であってほしい、というわけなんですよね。
そしてできることなら、DX化を進めている会社であって欲しい。
東京に来なくてもリモートで家探しできたり、なるべくネット上で手続きが済んだら最高。
信頼できてDXも進んでる不動産会社だけに紹介する…そんなことできるのか、、?
いやー無理か。運だよな、それ。
どうやったらできっかなーーー
ぬぬぬ。。。
、、ん?自分が前勤めていた不動産会社と直接繋がればいいんじゃない?
てか、いっそ直接業務提携結ぶことができたら、解決するぞ。
そしてそういえば、「シェアハウス事業に本気で取り組む」計画を進めていたはず。DX化も進めてた!
これは、チャレンジする価値があるかもしれない。
そうした結果、
「Tokyo βシェアハウス」という、受講生にマッチする「シェアハウス」を、パートナーシップを結んだ不動産会社さんから紹介するサービス
ここに至ることができました。
サービス立ち上げは、チームが手を取り合っての総力戦。
しかし、こっからが本番。
サービスの設計ができた段階から、要件定義して、開発して、実際のサービスとして運用できる状態にするには、色んなチームの力が集結してはじめて成り立つもの。
色んなチームとやりとりをする中で、身をもって感じました。
他のチームの仕事を知ることがとても学びになったので、チームごとに紹介します。
デザイナーチーム
『「ユーザーにとってわかりやすいか?」「ユーザーがどう感じるか?」を常に考えているプロフェッショナル』
webデザイナーって、エンジニアにとって近い存在のはずなのに、どんなことをしているのかわからない。そんな人も多いんじゃないかなと思います。
webデザインの仕事には、3つの段階があります。
ワイヤーフレーム設計(webページの骨組み)→デザイン制作→コーディングです。
ワイヤーフレーム設計
「どのような情報をどこに掲載するか」という内容面のアウトラインを決めます。
これがめっちゃ重要。
論理構造が綺麗な文章が読みやすいように、
ユーザー目線で考えられた綺麗なワイヤーは、情報がストレスなく入ってきます。
打ち合わせしながら「なるほど、、!」「いいデザインってこういうことなのか!」の連続でした。
デザイン制作
ワイヤーが決まったら、figmaなどのツールを駆使して、デザイン制作になります。
「ボタンのサイズは?何色?配置はここで最適?全体の統一感は?」
ユーザー体験(UI・UX)向上させるために、自問自答を繰り返しながら、デザインを形作ってくれます。
コーディング
そして、コーディング。
デザインをwebページにしていく職人技です。
CSS/HTMLのスキルはもちろん、UXを意識しながらJSを書くスキルや、バックエンドとの繋ぎこみがしやすいような配慮もして下さりました。
密に打ち合わせをさせてもらった覚えがあります。
BizDevチーム
『「自社のサービスとして、どうあるべきか?」を深掘りしてくれるパートナー』
RUNTEQは色んなサービスを展開しています。
それが全部合わさって、ユーザー体験になっているのですが、
「今回のサービスは、ちゃんとRUNTEQのビジョンに沿ったサービスなのか」
「ユーザーにとってバリューを提供できるサービス設計になっているか」
そういった観点で深掘りしてくれるパートナーのような存在でした。
バックオフィスチーム
『バックオフィスチームの協力があってこそ、安心してサービスを実現できる。』
新しいサービスが生まれると、必ずと言っていいほど事務作業が発生します。
しかも、今回は自社だけじゃなくて提携企業が存在するので、なおさらです。業務フローを設計して、実務処理を実行する体制を作ってくださったので、安心して進められました。
そして、エンジニアチーム
今までは、切り出されたissueを元に開発を進めるという立場だったのですが、今回はこのサービスの開発担当のオーナーになりました。
そうなると、今までにない観点で考えなきゃいけないなと気づきました。
まず、issueを洗い出すことからです。
これが大変。洗い出したつもりが、
「あ、これもやんなきゃだ!ここはそもそも、先方ともう一回打ち合わせた方がいい」ということが起きます。
振り返ってみると、
サービスの設計段階で曖昧さを残しちゃってた所が、要件定義も曖昧になる。その結果、issue漏れを起こしていました。
今回はサービスの設計も自分が担当していたので、すぐリカバーできましたが、本来であればサービスの設計担当者が別に存在するはずです。
エンジニアとして、「要件の定義漏れが生まれないような打ち合わせをする」スキルが必要だと思います。
そして重要なのが、『進捗管理』
今回の開発は、SSO(シングルサインオン)ができるように認可サーバーを自作する必要があったりと、中々見積もりが難しいissueが存在しました。
その中で、他のissueも全部自分で実装しようと考えていたため、一回パンクしかけました、、
開発タスクを見積もりつつ、自分のリソースも見積もって、他のエンジニアに適切に依頼していく行動もスキルだと思います。
結果、手に余るissueは他のエンジニアメンバーにを振り分けさせてもらうことで、プロダクトの完成に持っていけました。
あとは「優先順位」
例えばデザインが関わってくるissueなのであれば、優先順位を上げて早く終わらせる。
そうすることで、デザインチームが着手できるように配慮するなど、他チームの動きもイメージしながら開発を進めることが大切だと気づきました。
そういうものひっくるめて、「プロダクト開発を進める」ってことなんだなと思います。
最後に
一個のサービスを立ち上げようと思うと、あらゆるチームと協働する必要があるし、考えなきゃいけないことも広がりました。
大変でしたが、だからこそ、他のメンバーが担ってくれている仕事への理解や感謝も深まって、仕事が楽しくなりました。
これからも、面白いチャレンジ、ユーザーさんが喜ぶサービスを生み出すRUNTEQでありたいなーと思ってます!
もしこの記事を読んで、「webエンジニア」や「RUNTEQ」に興味を持って頂いた方は、是非下記リンクから相談頂けたらと思います。